経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その206 2023年5月12日
東電はサブドレイン汚染水で海を汚し続けているのではない
か? 地震対策するつもり無いのか?

〜「東電と共に脱原発をめざす会」の質問回答から〜
 「東電と共に脱原発をめざす会」を隔月で開催、去る4月19日(水)午後にも東京電力広報部
原子力センターの人たちと、事前質問・回答・話合いを持った。私からは、あれだけの事故を起
こしその収束も廃炉も賠償も復興も見えない中で、柏崎刈羽再稼動など原発推進をすることは
許されない、止めるように訴えた。更に、放射能汚染水問題について追求した。
主として私の質問と回答から注目した部分を紹介・報告する。
事前の質問と回答は次をご覧願います。 http://www.jca.apc.org/~kimum/TEPCO230419.html

1 サブドレインから汲み上げた汚染水(300〜1000立法メートル)で海を汚し続けてる!?
東電福島第一原発(イチエフ)事故後12年。私は、去る3月20日にイチエフを見学し、福島が
全く終わっていないことを実感・再確認した。
 特に、海に面する1号機〜4号機のすぐ近くの高台から見下ろして説明を受けているとピーピ
ーと線量計が鳴り出す。その折に副所長から聞いた話に驚いた。
 サブドレイン汲み上げ水について、その量は一日300〜1000立法メートルであり、放射能汚
染しており、そのまま海に放出している、と。 共の会での東電の回答は次で、皆さんはどちら
を信じますか?
東電回答<地下水が原子炉建屋等に流れ込むことで増加する汚染水の量を減らすため、サ
ブドレン(建屋近傍の井戸)を設置して、汚染源に「近づけない」取り組みを行っています。この
取り組みでは、まず、山側から海側に流れている地下水を、原子炉建屋等の近くにある井戸か
ら汲み上げます。汲み上げた地下水から海側に流れている地下水を、原子炉建屋等の近くに
ある井戸から汲み上げます。汲み上げた地下水は、浄化処理を行い、排水基準を満たしてい
ることを確認後に、海洋へ排水することで、原子炉建屋等に近づく地下水の量を減少させてお
りております。>
 私は見学時に聞いた副所長の話が真実だと思う。引き続きこの問題を追及していく。

2 「地震対策」を反省しない東電!?
 見学時に案内された東京電力廃炉資料館で図のパネルを説明された。
不思議なことに、「安全は万全でなかった」項目に津波や過酷事故や事故対応準備不足を上
げながら肝心の「地震対策」が無い!
 国会事故調査委員会の報告を見るまでも無く、地震対策も非常に重要なのにこれを隠してい
る東電。本当に反省し教訓を得ているとは思えない。また、現在のイチエフ1号機の状態を見
ても東電の地震対策が如何に甘いか明らかで、原子力規制委員会でさえ早急に地震対策する
ように促している。


3 過去12年間の放射性物質放出状況をマクロで説明しない東京電力 毎回放射性物質の
「各年の気体・液体・固体の年間推定放出量」について質問しているが、どこどこの細かい図表
を参照せよの回答。
例えば、事故直後の放射性物質の放出量は、大気中だけで1.5×10の18乗で広島原発168発
分だそう。その後各年でどれくらいの放射性物質を大気・海・大地に流してしまったと推定して
いるかを明らかにしない東電。加害企業としての当然の責務を果たしていない。
以上