経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その199 2022年9月30日 東電福島第一原発1号機の耐震性が心配 〜森重晴雄さんが近藤駿介「最悪シナリオ」再来を憂える〜 |
私は、日本列島に大きな地震が起こる度に、近くの原発が大丈夫か?、特に稼働している原発は?、と心配している一方、事故後の収束・廃炉作業が全くうまく行っていない東電福島第一原発(イチエフ)はどうなんだろうと心配していた。汚染水「海洋放出」もけしからんが放射性廃棄物の塊であるイチエフが再び事故を起こしたら大変だから。 現実には、福島事故対策検討会の森重晴雄さんの話を聞くと、今も非常に心配な状況であることが分かったので、ここに紹介する。 詳細は、福島事故対策検討会(http://www.internetkobe.jp/fukushima/)をご覧いただきたい。 1 圧力容器/格納容器に耐震偽装の疑い 東電の評価は、せん断(注:剪断、面に平行方向の力)のみを抜き出して健全と評価しているが、曲げ(転倒)を過少評価している。 その理由は次のとおり。 (1)関係企業の共同研究で、曲げがせん断より優勢であった (2)イチエフ1号機の評価方法は他電力(例えば女川2号機)と異なる (3)鹿島建設などが、原子炉を取り除いてせん断だけが強く出る振動実験(偽装実験)を行った (4)理論的にも1号機の形状から曲げがせん断より優勢 2 ペデスタル損傷の写真が示す現実 下図が示すようにペデスタル(台車)の損傷は非常に厳しく、今後の地震で原子炉倒壊の可能性。 その場合、近藤駿介「最悪シナリオ」(半径250km・5千万人避難)以上の事態が起こる可能性。 以上 |