経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その195 2022年4月23日
東電はパブリックコメントの結果を直ちに公表せよ(締切後、年を超え4ヵ月経過)
〜<「ALPS処理水の海洋放出に係る放射線影響評価報告書(設計段階)」に対する意見募集>の結果を隠す東電!〜
 経産省・東電・原子力規制委員会・IAEAなどが、放射能汚染水の海洋投棄の計画をなりふり構わず促進している。 反対の声が強く30年以上もかけるこれだけの「海洋放出」事業なのだから、放射性物質の環境アセスメントをすることを環境省に求めたが逃げている。
一方、東電は独自に「ALPS処理水の海洋放出に係る放射線影響評価報告書(設計段階)」を発表し、2021年11月にパブリックコメントを募集し、12月18日に一か月の募集期間を閉じた。https://www4.tepco.co.jp/decommission/information/newsrelease/inquiry.html ところがその後東電は何らパブコメの結果を発表していない。4月13日の院内ヒアリング集会で問うても東電は、「公表に向けた準備が進められている」との回答で逃げる。一方、原子力規制委員会やIAEAレビューでは、この「報告書」がパブコメの結果無しに使われている。

 4月21日の「東電と共に脱原発をめざす会」でも、私の質問への東電の回答は次のとおり。
Q19.「ALPS処理水の海洋放出に係る放射線影響評価報告書(設計段階)」に対する意見募集の結果について前回「公開することとしております」と回答いただきました。締切後4か月経ちましたが未だに公開していないのではありませんか? それはなぜですか? 3月下旬のIAEAのレビューでも
話題になったと聞きましたが IAEA はどのようなコメントを述べましたか?
(回答)
これまでにいただいたご意見について現在集約を行っているところであり、とりまとまった段階で公表させていただく予定です。また、3月に開催されたIAEAのレビューは規制に関するレビューであり、当社は対応していないため、コメントは承知しておりません。IAEAは原子力規制委員会にご確認ください。



 東電は何を恐れているのか? 何としても東電にパブリックコメントの結果を公表させよう。
なお、私がこのパブコメに提出して意見は次だ。東電はこれに答えられないのだろうか。
提出意見例(私が提出して意見の抜粋) 「多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)の海洋放出に係る放射線影響評価結果(設計段階)について」批判
1 放射線影響評価の取組以前の問題
(1)東電は事故後の放射性物質排出を反省していない
2011年3月11日の東電福島第一原発(以下、イチエフ)事故直後に莫大な放射性物質を放出したことについて、東電は全く反省していない。
(2)世界三大漁場のひとつ「北西太平洋漁場」を放射能汚染してはいけない
(3)タンク保管が可能
(4)放射性汚染物は拡散してはならない
(5)イチエフの廃炉の姿も時期も未定
(6)外務省はロンドン条約・議定書や国連海洋法条約を遵守すべき
(7)環境省は環境影響評価法に基づき環境アセスをするべき
2 「放射線影響評価」の目的30年以上「海外放出」し続ける計画の評価であるから、30年以上の長期に渡って以下を確認することを目的とするべき
(1) 太平洋全域への影響評価
(2) 近海にどれだけ蓄積していてこれからどうなるか
(3) 海底土への影響
3告示濃度を守っても安全とは言えない
4 海域モニタリング・海底土の調査 を強化
5 運用管理値8核種と運用管理の目的も根拠があいまい
6 希釈は汚染の解決にはならない
希釈しないといけないのならば投棄するべきでない!
7 海底トンネル1km先から「海洋放出」が示す海洋汚染隠し
8 毎日の汚染水の増減が曖昧
9 内部被曝の評価に根本的間違い
10 国際原子力機関IAEAは信用できない
11 国際放射線防護委員会ICRPは信用できない
以上