経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その191 2022年1月27日 効果不明、溶ける凍土壁、隠す東京電力 〜「凍土壁」を制御できずそれを隠す東電に汚染水海洋投棄を許してはいけない〜 |
トラブル続きの凍土壁、隠す東電 またまた東電福島第一原発の凍土壁でトラブルが発生した。次の記事をご覧いただきたい。 <福島第1原発の凍土壁でまた冷却液漏洩、地下水流入で一部融解も 谷川 博 日経クロステック/日経コンストラクション 2022.01.24> https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00142/01193/ <福島第1原子力発電所で、原子炉建屋への地下水流入を防ぐ「凍土壁」でトラブルが相次いでいる。地盤の凍結に必要な冷却液が漏洩した他、地中の温度が上昇して一部が解けた。今のところ、遮水性は維持されている。 凍土壁は、トンネル工事で使う凍結工法を用いて造成した。1〜4号機を取り囲むように、約1m間隔で配置した地中の凍結管に、ブラインと呼ばれる冷却液を巡らせて周辺の地盤を凍らせる。凍土壁の延長は約1.5kmで、凍土量は約7万m3。2016年3月に凍結を始め、18年9月に作業を終えた。造成に投じた国費は約345億円に上る。 東京電力によると、22年1月16日午前5時ごろ、担当者がブラインを入れたタンク2基の液位が前日よりも低下している状況を確認。タンクの液位データを見ると、午前2時30分ごろから1時間に1cmほどのペースで下がっていた。……> 昨年から続く凍土壁トラブル 凍土壁トラブルは実は昨年から続いている。木野龍逸さんが昨年末に書いていた。 <効果不明の凍土壁の“機能維持”とは何か―遅れた公表、今になっての追加止水計画 (岩波科学2022年1月)>から紹介する。・東電は8月下旬頃に温度上昇把握、9月中旬に0度を超えた状態が継続、10月13日に水が溶けている可能性を確認。 ・ところがこのことを発表したのは10月28日の中長期ロードマップの進捗状況説明時。当然記者から公表遅れについて何度も質問。 ・11月になるとまた温度が上昇し、最高で13.4度になった。温度が上昇した原因は12月2日時点でもわかっていない。 ・国費約350億円をかけておきながら効果が不明。・2019年には、凍土壁を通過する地下水量が1日250立法メートルと試算。 頻繁に凍土壁トラブルを起こしながら、それを隠して発表を遅らせ、その後も次々トラブルが頻発しているのだ。寿命7年と言われる凍土壁を開始して約6年、未だに制御できない東電。 こんな会社に130万トン近くの放射能汚染水の海洋投棄を許したら、何をするか分からない! 以上 |