経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その15 2017年1月6日 高速(増殖)炉「五者協議会」の議事録なし 〜原子力発電の生き残りをかけて、秘密会合で引き続き国費を浪費する嘘の上塗り〜 |
東京新聞1月4日朝刊トップ記事に驚いた。 <「高速炉」議事録なし 開発議題06〜14年の官民会議 意思決定 検証できず 核燃料サイクル>のタイトルで、次のリードが続く。 <経済産業省と文部科学省、電気事業連合会の幹部らが、二〇〇六〜一四年に高速増殖炉の実用化に向けて話し合った「五者協議会」の議事録が作成されていないことが、本紙が経産省に行った情報公開請求で分かった。協議会は開発体制や費用の分担のあり方などを原子力委員会に報告し、実証炉開発で重要な役割を担ってきた。会合は非公開で議事録もないため、核燃料サイクル政策の意思決定過程の一部が検証不可能な「ブラックボックス」になっていた。> http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201701/CK2017010402000117.html 皆さん、おかしいと思いませんか? 我ら経産省前テントひろばの運営委員会でも議事録をちゃんと残しているのですよ。経産省、文科省、電事連、日本電機工業会、原子力機構の幹部が出席し、資源エネルギー庁原子力政策課が事務局を務めた会議の議事録が無いなんて大嘘でしょう。 もんじゅ破綻と核燃料サイクル見通し無しの状況下で、原子力発電の生き残り策を検討してきた「五者協議会」でどんな議論がなされたか多くの人が知りたいにも拘らず(だからこそか?)「議事録なし」なんて。幹部出席の会議なのだから録音も残っているはず。もしそれらが無いのが本当なら、時の事務局担当者から給料を没収するべきだ。まるで戦後の秘密文書の焼き捨てのようだ。絶対に許せない。 代わりに私が2014年最後の会合の議事録(案)を想像してみよう。 経産省;核燃料サイクルをどうしても維持したいので「高速炉」開発していこう。 文科省:もんじゅは何とか実現したい。無理ならもんじゅ廃炉決定を引き延ばして実証炉開発の目途が立つまで「国民」には伏せておこう。 電事連:核燃料サイクルは何としても存続させて。使用済み核燃料問題が明らかになると再稼働も輸出も困難になる。 日本電機工業会:原発の輸出も再稼動も伸びていない。原子力プラントの維持の為にじゃぶじゃぶ国税をつぎ込んでちょうだい。 原子力機構:ふげんももんじゅも失敗してメンバーの指揮が下がっている。そろそろ新しい研究開発をしたい。フランスASTRID計画を実証炉と呼んで国税をじゃぶじゃぶ使わせて。 実際には、昨年12月21日の電子力関係閣僚会議で「高速炉開発の方針」が決められてしまった。内閣府の議事次第と方針案は次にある。 http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/genshiryoku_kakuryo_kaigi/dai6/gijisidai.html http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/genshiryoku_kakuryo_kaigi/dai6/siryou1.pdf 嘘の上塗りの研究開発を止めよう。 以上 |