経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その134 2020年3月2日 四電・関電・日本原電・東電・九電と続く電力各社のトラブル・不正の多発を糾弾する〜原因は経産省・資源エネルギー庁の愚かな原発推進政策だが、電力会社を指導せよ〜 |
このところ、電力各社でもろもろのトラブル・不正が次々に発覚している。 〇四国電力 伊方3号炉 1月12日伊方3号機の原子炉容器で、燃料を固定している装置をクレーンで引き上げようとした際、制御棒1体をつり上げ事故 17日広島高裁が伊方3号炉の運転差し止め決定 20日プール内で移動中の核燃料がラックの枠に乗り上げ 25日送電線の不具合で停電、電源喪失43分間でプール水温が1.1℃上昇 2月19日広島高裁に異議申立提出 〇日本原電(2月7日) 敦賀断層「生データ」無断で書き換え、原子力規制庁審査中止 〇関西電力(2月18日) 高浜3号機:蒸気発生器内の伝熱管計2本に損傷、運転再開遅れる見通し、4号機でも昨年10月に伝熱管計5本に損傷があった。(昨年〜)原子力マネー糾弾の第三者委員会は報告遅れ 〇伊方・高浜 使用済みMOX燃料保管開始(100年以上プールで冷やし続けないといけない) 〇東京電力 放射能汚染水の海洋放出に茨城県知事・茨城県漁協・福島県漁連が反対 2月6日、19日に労働者の内部被曝が発覚、点検の為全面マスクを着用する一部作業中止 ADR仲裁和解案拒否に続いて福島地裁の和解案を拒否(1月)、同地裁が2月19日に50人に約1200万円の賠償命令 〇九州電力 川内原発が3月から特定重大事故等対処施設できず3月に停止予定 なぜこの様にトラブルが多発するのであろうか。なぜ電力会社の目論み通り稼働できないのか。イチエフ事故を経験し既存原発(当時54基)の危険性が自明になり、「核分裂湯沸し装置」原発の「安全、安い、無いと電力足りない、クリーン」の大嘘が明らかになった。また核のゴミ問題・核燃料サイクル破綻を隠蔽・先送りしてきたが隠しきれなくなった。かつ事故無く稼働しても周辺に放射能を撒き散らし被ばく労働を強いる。 ところが経産省は、事故責任の東電を残したばかりか「エネルギー基本計画」では原子力への「依存度を可能な限り低減」としながら2030年代の原発の「電源構成比率20〜22%」としている。各電力会社もこの国の愚かな方針に従って原発推進しているから、前述のように沢山の危険なトラブルが発生するのだ。 経産省・資源エネルギー庁は直ちに脱原発に舵をとるべきだ。 それまでは、各電力会社に安全性重視の指導をするべきだ。資源エネルギー庁は、昨年11月に原発反対の署名の受取を拒否していた日本原電本店に署名を受け取るように指導することができた。各電力会社に稼働よりも安全をと、そして原発への「依存度を可能な限り低減」するようにと、直ちに指導するべきだ。 以上 |