経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その131 2020年1月17日 年末にこそこそと東電福島第一原発「中長期ロードマップ」を改訂(5回目) 〜イチエフ廃炉・汚染水問題を隠して原発推進・オリンピック開催!〜 |
安倍政権は、年末が押し詰まった12月27日(月)に「東京電力福島第一原発の廃炉・汚染水対策の関係閣僚会議」を開催して廃炉工程表「中長期ロードマップ」の改訂を決定した。2011年末に策定したロードマップの5回目の改訂で、東京オリンピック前年の年末にこそこそとイチエフ廃炉工程延期を決めたのだ。 当初の大枠は工程は次のとおり。 第1期 使用済み燃料取り出し開始(2013年11月) 第2期 燃料デブリ取り出し開始(2021年12月) 第3期 廃止措置終了まで(30〜40年後) 今回の改訂でもこの大枠は維持したと説明しているが、次のように、燃料取り出し延期とともに新たに多くの目標工程を新設したことが工程引き伸ばしを示している。 (汚染水対策)汚染水発生量を100?/日に抑制(2025年内) 原子炉建屋滞留水を2020年末の半分程度に低減(2022〜24年度) (燃料取り出し)1〜6号機燃料取り出しの完了(2031年内) 1号機大型カバーの設置完了(2023年度頃) 1号機燃料取り出し開始の延期(2023年度目処=>2027〜28年度) 2号機燃料取り出し開始の延期(2023年度目処=>2024〜26年度) (廃棄物対策)ガレキ等の屋外一時保管解消(2028年度内) 燃料取り出しが延期され、2031年までに1〜6号機全基のプール燃料計4740体の搬出完了を目指すとしているが、誰が信用しようか。また、取り出した燃料をどこに持って行ってどうするのかも不明だ。 一方で、東電は、地下水流入を防ぐ為の凍土壁(全長1.6キロ)で冷却液(推定1600リットル)の漏れを1月に発表し、これから配管を点検して原因を特定し補修するそうだ。 今年に入って他に次の報道があった。 9日:東京電力が中通り52人集団賠償訴訟で福島地裁の和解案「拒否」 14日:伊方3号炉の行き場ない使用済みMOX燃料をプールに危険な長期保管 16日:再稼働や廃炉に電力11社が13兆円に上る 17日:広島高裁が「地震、火山の評価不十分」と伊方3号炉の運転再び認めず 東電を存続させイチエフ被害を小さく見せて原発推進する経産省の政策が完全に破綻していることが良く分かる。 直ちに総ての原発の再稼働を止めるべきだ。 以上 |