経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その115 2019年5月9日
東京電力に「3つの誓い」を守らせよう、電力購入止めよう
〜東電に甘く、メディアに強圧の世耕経産相〜
 東京電力の「3つの誓い」をご存知? 私はごく最近に知った。
東京電力ホールディングズのサイトには今でも次が掲げられている。
損害賠償の迅速かつ適切な実施のための方策(「3つの誓い」)
(http://www.tepco.co.jp/fukushima_hq/compensation/oath/)
<被害を受けられた方々に早期に生活再建の第一歩を踏み出していただくため、以下の「3つの誓い」を掲げ、各種取り組みを全社挙げて実施してまいります。
1.最後の一人まで賠償貫徹
2.迅速かつきめ細やかな賠償の徹底
3.和解仲介案の尊重>



東電は誓いの1つでも守っているだろうか? 私が、「東電と共に脱原発をめざす会」と東電との話し合いに参加させてもらって<東電は「3つの誓い」を守っていますか?>と尋ねたところ、東電の原子力センターは<当社は 「3つの誓い」を常に念頭に取組んでおり、被害を受けられた方々に寄り添い、個別のご事情を丁寧にお伺いしながら、適切に対応しております。>と回答した。
 東電は一方で、誓い1に反して賠償を打切り、誓い2に反して多くの被害者から訴えられ多くの裁判で賠償を命じられ、誓い3に反して原子力損害賠償紛争解決センター(ADR)の仲裁和解案を拒否している。
 このような東電を放置し結託して被害者を切り捨てているのが、50%株主である国・経産省だ。東電を指導する気はない。

 一方で、世耕経産相はメディアに圧力をかけている。
5月7日の記者会見でも、共同通信記者が「自動車課の職員が覚醒剤の輸入の疑いで逮捕された」ことを尋ねたところ、世耕経産相はまず次の恫喝を入れた。
<共同通信さんの御質問にお答えする前に、共同通信に対しては、昨年9月、「事実上、MOX再処理を断念」とされた記事について、重ねて訂正を強く求めたいと思います。私が会見の場でこうやって申し上げるのも10回目ということになります。>
 
昨年9月の共同通信配信記事「MOX燃料の再処理断念 電力10社、核燃サイクル崩壊」
(https://this.kiji.is/408907403083547745)は、本シリーズ「その93」(2018年9月27日)で述べたように正しい。
 さすが安倍政権の経産大臣、菅官房長官や萩生田議員と同様に、ナチスのやり口を真似(麻生副総理発言)して、ひとつの記事について10回もメディアに圧力をかけている。

 東電に甘くメディアに厳しい経産省を糾弾し続けよう。
東電から電力を購入している人は直ちに他電力に切り替えよう。