経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その110 2019年3月4日 エネルギー予算8割が原子力と化石燃料、技術開発偏重!系統接続問題噴出! 〜国会エネルギー調査会(準備会)が明らかにしたエネルギー政策の問題点〜 |
2月28日に<第76回国会エネルギー調査会(準備会) 「原発ゼロ」と「再エネ主力電源化」〜その予算と戦 略は?〜」>を傍聴したので簡単に報告する。 田中信一郎さん(千葉商科大)が問題提起し、経産省・文科省・環境省・農林省が説明した後、多くの国会議員や有識者が討議した。 明らかになったことは原発予算の多さと系統接続問題。 まず、田中信一郎さんが次の所見を述べ、穴が開いたバケツに水を灌ぐ様と述べた。 ★ エネルギー予算(1兆8835億円)の8割が福島事故対応策を含む原子力・化石燃料関係 ★ 分散型エネルギー予算(3916億円)の6割が技術開発、省エネ・再エネ普及予算(1282億円)の大半が技術開発。他方、普及予算は7% ★ 政府方針は、原子力最優先、次に化石燃料、そして水素含む技術開発 ★ 省エネ・再エネの普及に消極的 各省のエネルギー予算の説明の後の質疑で、現「エネルギー基本計画」により矛盾だらけの施策となっていること が明らかになった。 ★ 省エネ対策が不十分(例:国交省の建築への対応) ★ 洋上あるいは躯体式の風力発電も、農家のあるいは家屋の太陽光発電も、普及遅れ ★ 目的が不明確な水素予算 ★ 垂直統合型エネルギー政策を分散ネットワーク型に舵を切るべき ★ 系統接続問題が、再エネの普及・分散ネットワーク実現の巨大なブレーキ 結局、換り映えしない「エネルギー基本計画」のもとで換り映えしない予算配分が行われる中で、発送電所有権分 離ができず、系統接続問題が再生エネルギー・分散型エネルギーの普及を阻害している事実が明らかになった。とこ ろが案の定、経産省はまともに回答が出来なかった。せめて、系統接続問題を直ちに改善するべきなのに。 資料と動画はこちらに:https:///archives/library/5024 |