●8月14日(月)
原稿の仕上げ。午前中、「再生角膜上皮細胞」についての原稿3ページをまとめ、某科学技術情報誌へメールで送稿。写真などのビジュアル素材をまとめて、宅急便で送付。休む間もなく引き続き、もう一本の原稿に取りかかる。
●8月15日(火)
というわけで、「プラズマディスプレイ」についての原稿に取り組む。慣れない分野なので慎重にやろうと思い、インタビューテープを起こし、プレスリリースや連れ合いが図書館で乳周してくれた過去の雑誌記事などの資料を読み込む。近くの図書館に行き、専門辞書で用語を確認。悩む。
●8月16日(水)
午前中、プラズマディスプレイの記事をまとめて、某科学技術情報誌編集部へメールで送稿。たった2ページの仕事にえらく手間取ってしまった。やはり慣れない分野の仕事には、非常に時間がかかる。
かといって、手慣れているバイオ関係だけの仕事を受けていても、収入が限られるだけでなく、視野が狭くなってしまうだろう。今後もこの雑誌の仕事に関しては、エレクトロニクスのみならず材料、エネルギー、IT、環境など分野を問わず積極的にこなしていきたいと思う。
午後、西葛西へ。古本屋でロビン・ベイカー著『セックス・イン・ザ・フューチャー』(紀伊國屋書店)を買う。生殖補助医療技術についての記述が興味深そうである。
そのまま西葛西のファミレスで、フリーライターのFさんからの取材を、やはり同業者のHさんといっしょに受ける。内容は、フリーライターの仕事について。FさんやHさんから、読者投稿による文芸雑誌(?)の存在や、インターネットにあふれる自称コラムニストやフリーライターについて興味深い話を聞き、むしろ勉強になった。記事ができるのが楽しみである。
●8月17日(木)
あまりの暑さに駅前のサブウェイ(サンドイッチ屋)へ。資料読み。
●8月18日(金)
あまりの暑さに駅前のサブウェイ(サンドイッチ屋)へ。資料読み。
* * *
最近、トッド・ラングレンの新譜『ワン・ロング・イヤー』をよく聴いている。
トッド・ラングレンは、何年か前に『アップ・アゲインスト・イット』を発表したときには、今後の作品はインターネットを通じて発表し、CDでは発表しない、と豪語していたが、その後ライブ盤や未発表曲集、過去の曲のボサノバ・バージョン集『ウィズ・ア・トゥイスト』などをCDで発表し続けたというホラ吹きオヤジだが、この新譜も何ともいえないバランスの悪さを感じるアルバムである。
ほとんどの曲は、彼のホームページで発表された新曲らしいのだが、なかには「バン・オン・ザ・ドラム・オールデイ」を歌詞を一部変えて(?)生ギターのみで演奏した「バン・オン・ザ・ウクレレ・デイリー」(ライブ)や、「ラブ・オブ・ザ・コモン・マン」のボサノバ・バージョンなんていう“レアトラック”も入っている。後者は、『ウィズ・ア・トゥイスト』に収録しきれなかったやつじゃないかな。いずれにしろ、こんな曲をニューアルバムに入れてしまう無節操なアーティストは、トッドぐらいだろう。
そういえば『アップ・アゲインスト・イット』も、『ニアリー・ヒューマン』や『セカンド・ウインド』の別テイク集みたいな構成だった。まともなアルバムをつくってくれよな。
……と、文句ばかり言ったが、僕はこのCDをよく聴いているのだがら、自分でも気に入っているのだろう。5曲目「ホエア・ダズ・ザ・タイム・ゴー」はほんとにいい曲だと思う。
●8月19日(土)
とある集まりの中の「昭和史研究会」に誘われて、両国にある江戸東京博物館を見学。戦後のさまざまな生活道具などを展示する企画展を見る。僕が「これは知りませんね……」と素直に感想を述べると、「何!?」といわれて、年上の女性参加者たちの殺意を感じた(笑)。
見学後、近くの店でお茶を飲んだとき、参加者の一人から、戦中の防災(空襲対策)に関する資料(主に当時の雑誌)を見せてもらった。古本屋をまわって、高いカネを払って集めたものらしい。どの分野にも専門家(オタク?)がいるものである。人のことはいえないか(苦笑)。
●8月20日(日)
鶯谷で、とある集まりの「会議」という名目の飲み会に参加。2時間のまじめな会議の後、なし崩し的に飲み会へ。偶然参加したという通信社の記者と名刺交換すると、僕の名前を知っていて、「取材しようと思って電話したことがあるのですが、つかまりませんでした」と言われる。狭い世の中だ。会議や飲み会で話し合ったことは、あまりにも多岐に広がりすぎてここでは書ききれない。時期は未定だが、環境問題を扱ったあるドキュメンタリー映画を上映して、その作品中の先天異常児の取り上げられ方などについて議論する、というイベントを開催することになりそうである。(つづく)
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