2000年度上半期に読んだ本ベスト3

8月2日、新宿の紀伊國屋書店で『図書新聞』8月5日号を買った。同紙恒例の「上半期読書アンケート」が載っていたからだ。各分野の論客が、上半期に出版された本のベスト3をそれぞれ挙げる企画である。僕の知り合いでは、ジャーナリストの天笠啓祐氏、科学史家の小松美彦氏がアンケートに答えていた。いろいろと僕の知らない本をあげている回答者も多く参考になったのだが、後述する『負けた戦争の記憶』を取り上げていた回答者がいなかったのがちょっと納得がいかなかった。

何人かが金森修著『サイエンス・ウォーズ』(東京大学出版会)を取り上げていたのが目についた。いわゆる「ソーカル事件」を取り上げた論文などを収録したもので、僕もずっと気になっていた本なのだが、哲学・思想コーナーで値段を確かめてみると3800円でびっくり。最近は新書ばかり読んでいるので、非常に高価だと感じる。でも、近いうちに買うことになるだろう。それはともかく、早く僕も『図書新聞』や『週刊読書人』から読書アンケートを依頼されるようになりたいものである。われながら地味な希望である(苦笑)。

というわけで、今年上半期に出版されて、僕が読んだ本のなかでのベスト3を勝手に挙げさせてもらう(順不同)。

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