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2013年04月25日

第283回定例会「福井女子中学生殺人事件の再審開始取り消し決定と報道」

 人権と報道・連絡会の第283回定例会が4月19日夜、水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約40人が参加した。テーマは「福井女子中学生殺人事件の再審開始取り消し決定と報道」。再審請求人の前川彰司さんと佐藤辰弥弁護士から報告を受けた。1986年に福井市で起きたこの事件で、名古屋高裁(志田洋裁判長)は3月6日、再審開始を認めた高裁金沢支部決定を取り消した。前川さんは一貫して無実を訴え、一審判決(90年)は無罪。しかし、二審判決(95年)は懲役7年の逆転有罪で97年に確定、前川さんは出所後の04年に再審請求し、11年11月に高裁金沢支部が再審開始を決定した。佐藤弁護士は今回の決定について、「弁護団が提出した新証拠、再審開始を決めた金沢支部決定を具体的に検討せず、検察の主張を鵜呑みにした」と批判。前川さんは、「証拠は何一つありません。今回は棄却されましたが、最後は絶対に勝ちます」と支援を訴えた。例会には足利事件で再審無罪をかちとった菅家利和さんも参加、前川さんを激励した。

投稿者 jimporen : 2013年04月25日 03:47