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2012年07月13日
第275回定例会・大阪東住吉事件・再審開始決定と報道検証
人権と報道・連絡会の第275回定例会が6月29日夜、水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約20人が参加した。テーマは「東住吉事件・再審開始決定と報道」。
1995年7月、大阪市東住吉区で小学生女児が焼死、母親・青木惠子さんと事実婚の夫・朴龍晧さんが「保険金殺人」容疑で逮捕・起訴され、無期懲役が確定した事件の再審請求審で、大阪地裁は本年3月7日、再審開始を決定した。例会では、逮捕直後から青木さんの弁護活動に取り組んできた斎藤ともよ弁護士が、事件と裁判の経過、再審決定の内容、報道の問題点などを報告した。
2人は逮捕直後、暴力的取り調べで虚偽自白を取られ、「身勝手な母親」などと犯人視報道された。裁判で2人は否認したが、一~三審とも自白を唯一の証拠に有罪判決。弁護団は一昨年、火災再現実験を行い、「火災の原因は放火ではなく、車庫内で車から漏れたガソリンに風呂釜の種火が引火した事故」であることを立証、大阪地裁は放火を認めた「朴自白」の信用性に疑問が生じたとして、再審開始を決定した。
投稿者 jimporen : 2012年07月13日 01:31