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2012年04月28日
第273回 光市事件最高裁判決とその報道検証
人権と報道・連絡会の第273回定例会が4月20日夜、水道橋「スペースたんぽぽ」で開かれ、約20人が参加した。テーマは「光市事件最高裁判決と報道」。
山口県光市で母子を殺害したとして殺人罪などに問われ、差し戻し審で無期懲役から死刑になった元少年の上告審で、最高裁第一小法廷(金築誠志裁判長)は2月20日、上告棄却の判決を言い渡した。事件当時「18歳と30日」の死刑、裁判官1人が死刑に反対するなど異常な判決となったが、大手メディアは判決の問題点より、被害者遺族の感想や元少年のプライバシーに焦点を当て、ほぼ一斉に元少年の実名(旧姓・新姓)を報道、一部は顔写真まで掲載・放送した。例会では、判決後、元少年に面会した浅野健一さんが面会での様子と判決・報道の問題点を指摘。さらに、同志社大学浅野ゼミの長畑雪香さん、尾茂井京さんが、判決に関するテレビ報道を詳細に分析した結果を報告した。
投稿者 jimporen : 2012年04月28日 02:06