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2012年03月30日
第272回 北陵クリニック事件の再審請求と報道
人権と報道・連絡会の第272回定例会が3月19日夜、水道橋「スペースたんぽぽ」で開かれ、約40人が参加した。
テーマは「北陵クリニック事件再審請求と報道」。仙台市の北陵クリニック准看護師・守大助さんが2001年、「患者の点滴に筋弛緩剤を混入した」として5件の殺人・殺人未遂の罪で起訴され、08年に無期懲役判決が確定した事件で、守さんと弁護団は2月10日、仙台地裁に再審請求した。主な新証拠は、①「筋弛緩剤の成分が出たという科捜研鑑定は誤り」とする志田保夫・元東京薬科大学教授の鑑定意見書②「小6女児の容体急変の原因は筋弛緩剤ではなく、ミトコンドリア病メラス」とする池田正行・長崎大学教授の意見書③「自白は誘導・強制されたもの」とする浜田寿美男・奈良女子大学名誉教授の意見書の3点。
阿部弁護士は、「本件は科学だけで勝負できる事件。私たちはずっと科学裁判をやれと言ってきたが、裁判所は拒否してきた。新証拠は科学で守君の無実を明らかにした。すっきりした再審ができると思う」と話した。
投稿者 jimporen : 2012年03月30日 20:22