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2012年01月04日

第27回人権と報道を考えるシンポジウム:人権と報道の初心に還って、匿名報道実現へ――マスメディアはなぜ実名に固執するのか?

 人権と報道・連絡会主催の「第27回人権と報道を考えるシンポジウム」が12月17日午後、東京・水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約40人が参加した。今年のテーマは《匿名報道原則の実現へ――今、改めて問う「実名報道主義」の犯罪》。
 1984年の浅野健一さんの『犯罪報道の犯罪』出版から27年、大手メディアは「呼び捨て廃止」など小改革を行なったものの、人権侵害の根源である「実名・犯人視報道」は改めず、裁判員裁判では報道による予断が裁判に影響を及ぼす新たな報道被害も起きている。シンポでは、実名報道で深刻な被害を受けた被害者・家族が被害体験を報告し、それをもとに改めて「実名犯人視報道の犯罪」を確認した。会場参加者も交えた質疑・討論では、犯罪報道の意味、犯罪とどう向き合うか、処罰感情の問題などにも突っ込んだ議論が展開され、「実名報道」を擁護する御用学者の主張、役割に強い批判が向けられた。

投稿者 jimporen : 2012年01月04日 23:09