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2011年06月05日
次回定例会予告 2011年6月
次回定例会は6月20日(月)午後6時から、水道橋・東京学院で、テーマは「弾圧とメディア」。最近の2件の弾圧事件とそれをめぐるメディア・報道の問題について報告を受けます。2件とも、市民にとって重大な人権侵害ですが、メディアはまったく報じていません。
1件は、「3・11」以降、大きな盛り上がりを見せている「反原発デモ」に対する公安警察の弾圧。5月7日、東京・渋谷で行われた「5・7原発やめろデモ」で、警視庁は参加者2人を「公務執行妨害罪」で不当逮捕しました。このデモに警察は大量の機動隊員を動員して参加者を威圧し、過剰警備でデモを妨害するばかりか、参加者らを小突きまわすなど暴力を繰り返したあげく、参加者2人を逮捕したものです。例会では、逮捕された2人の救援活動に取り組んでいる「東電前アクション/麻生邸リアリティツアー国賠訴訟団・原告」の園良太さんから、不当逮捕・弾圧の実態と救援について報告を受けます。
もう1件は、裁判所自身による弾圧と傍聴妨害。昨年11月、「東京地裁職員に対する暴行・公務執行妨害」などの言いがかりで逮捕・起訴された大高正二さん(レイバーネット3分間ビデオ「裁判所前の男」の主人公)の初公判が5月11日、東京地裁で開かれました。この逮捕・起訴自体、不当弾圧として争われていますが、その傍聴をめぐって裁判所による妨害工作が行なわれました。429号法廷入口に約40人の職員がバリケードを作り、傍聴人をボディチェックし、荷物を取り上げたうえ、司法記者会が申請もしていないのに、「報道記者席5席」を設けたのです。傍聴希望者は多く、大高さんの妻も含め10人以上が法廷ロビーで待機。報道席が空いたままだったので弁護人が多和田裁判長に「被告人の妻を入れてほしい」と要請したところ、裁判長は拒否したとのことです。これは裁判の公開、傍聴する権利を侵害するものです。例会では、この異常な法廷を傍聴したレイバーネットの松原明さんに、大高さんの逮捕・起訴の不当性も含めて報告していただく予定です。
投稿者 jimporen : 2011年06月05日 18:30