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2011年05月10日
第263回 原発災害と報道
人権と報道・連絡会の第263回定例会が4月18日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約60人が参加した。テーマは「原発災害と報道」。東日本大震災発生から1か月余、大手メディアの福島第一原発事故報道は、原発を推進してきた学者たちに事故の状況を解説させ、「安心を」と訴えるばかりで、「なぜこんな事故が起きたのか」、原発の問題点、根本的な原因追及に及び腰だ。例会では、原発の危険性を一貫して訴えてきた著名な物理学者・槌田敦さん(核開発に反対する会)が、「どうした?汚染日本 どうする?」と題し、「福島事故対策できずに1か月、恥ずかしい日本原子力の現実」について約2時間にわたり講演、参加者との間で質疑討論した。槌田さんの講演はメディアを直接批判したものではなかったが、巨大津波を「想定外」とすることで安全対策費用をケチり、甚大な被害をもたらした東京電力と、そのデタラメを容認してきた内閣府・原子力安全委員会などの犯罪性を具体的に指摘、メディアが伝えない「フクシマの真実」を深くえぐった。
投稿者 jimporen : 2011年05月10日 23:11