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2010年12月04日
第259回 尖閣問題・国家エゴ煽動報道について
人権と報道・連絡会の第259回定例会が11月22日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約50人が参加した。テーマは「尖閣列島/釣魚諸島沖の中国漁船拿捕とナショナリズム煽動報道」。
9月7日、この海域で海保巡視船が中国漁船を追尾・拿捕して以来、大手メディアは中国漁船と中国を非難する報道を繰り返し、地検が船長を釈放すると政府の「弱腰外交」非難の声が高まって、日中双方で「反中国」「反日」デモが起きるなど、日中関係がいっきに悪化した。一連の報道は「尖閣列島は日本の固有の領土」とする政府見解を前提にしたもので、中国側はどのような主張をしているのか、全く報じられていない。例会では、『尖閣列島・釣魚島問題をどう見るか』の著書などで日本政府の見解に疑問を投げかけてきた横浜国大教授・村田忠禧さんから、漁船拿捕以降の一連の問題をどう考えるか、どう解決すべきか、報道の問題点とともに報告していただいた。
投稿者 jimporen : 2010年12月04日 20:29