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2010年10月01日
第257回 SLAPP(口封じ訴訟)めぐって
人権と報道・連絡会の第257回定例会が9月13日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約30人が参加した。テーマは「スラップ訴訟とどう闘うか」。ジャーナリストの烏賀陽(うがや)弘道さんに報告していただいた。
「スラップ=SLAPP」とは、「市民の公的意見表明の妨害を狙って提訴される民事訴訟」という米国で生まれた法概念。1980年代以降、米国で環境問題などの住民運動が活発化する中、企業などが運動つぶし・言論封じの名誉毀損・業務妨害などの民事訴訟を頻発させたのに対し、90年代以降、米国各州でスラップ被害防止の法整備が進んできた。
日本でも近年、このスラップ=市民への口封じ訴訟が急増。烏賀陽さん自身、月刊誌の取材に「オリコン」ヒットチャートに関して質問に答えたところ、オリコン社から口封じのために名誉毀損で訴えられ、膨大な費用・エネルギーを浪費させられた。今春、自費で米国のスラップと法整備の実情を取材した烏賀陽さんは、その取材結果の報告と併せ、報道被害・メディア訴訟との関連についても問題提起した。
投稿者 jimporen : 2010年10月01日 21:33