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2010年06月29日
第255回 名古屋の実名報道被害の経緯
人権と報道・連絡会の第255回定例会が6月21日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約20人が参加した。テーマは「名古屋・実名報道被害」事件。
今年2月、神奈川県在住の起業家男性Tさんが、愛知県警中署に「偽造有印私文書行使」容疑で逮捕された。民事訴訟に絡み、「連帯保証人欄に別の女性の氏名が記載され、印鑑が捺印された偽造の経営委託契約書を真正に契約されたように装って提出した」という容疑。警察・検察はTさんを逮捕して22日間勾留して自白を強要したが、容疑は全くの事実無根で、名古屋地検は不起訴処分、釈放せざるを得なかった。背景には、仕事に絡んでネットで誹謗中傷されたTさんが名誉毀損で告訴していた問題があったが、『朝日』『毎日』『中日新聞』の3紙は、警察発表を鵜呑みに実名・犯人視報道、重大な被害を与えた。Tさんは例会で、逮捕・報道の概要とともに、現在取り組んでいる報道被害との闘いについて報告した。
投稿者 jimporen : 2010年06月29日 01:57