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2009年03月25日
第242回 千葉県東金事件の報道検証、「障害」につけこむ取材
人権と報道・連絡会の第242回定例会が3月16日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約30人が参加した。テーマは、千葉・東金事件と報道。昨年9月、千葉県東金市で5歳女児の遺体が見つかった事件で千葉県警が12月、知的障害のある男性Kさん(21歳)を死体遺棄容疑で逮捕すると、メディアは一斉に犯人断定報道した。
新聞・テレビは事件直後からKさんに接触、彼に知的障害があることを知りながら誘導的な取材を行い、事前撮影した写真・映像を大きく掲載・放送、TBSはKさんがカラオケで歌う「独占映像」まで放映した。
例会では、Kさんの主任弁護人・副島洋明さんから、受任後の弁護・支援活動、知的障害とは何か、報道の問題点、悪質な報道をしたTBS、毎日新聞に対する抗議や申し立てなどについて報告を受けた。約30年間、知的障害者の支援・弁護に携わってきた副島さんの話は、知的障害者と家族の苦しみに無知・無理解な日本社会、とりわけ司法・報道機関のありようを厳しく問いかけ、参加者に深い感銘を与えた。
投稿者 jimporen : 2009年03月25日 22:49