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2008年03月31日
第232回 「痴漢冤罪と実名報道」、あるNHK職員の場合
人権と報道・連絡会の第232回定例会が3月17日、水道橋の東京学院で開かれ、約40人が参加した。テーマは「痴漢冤罪と実名報道被害」。
昨年6月、都内に住むNHK職員Yさんが帰宅途中の電車内で眠り込み、顔が女性の頬に触れて「痴漢」扱いで逮捕される「事件」があった。Yさんは3日後に釈放されたが、新聞・テレビは釈放後に「NHK職員が痴漢行為で逮捕」などと実名報道し、不起訴になっても報道しなかった。Yさんの代理人は11月、報道各社に、①釈放後にもかかわらず、実名報道した理由は何か、②不起訴処分を伝えて名誉回復を図ってほしい、と申し入れた。その結果、NHK以外は「不起訴」を報じたが、実名報道については各社とも「非」を認めなかった。例会では、メディアへの申し入れなどに取り組んだ代理人・大山勇一弁護士が「事件」の概要と実名報道による被害、申し入れに対する各社の対応などを報告、討論した。
投稿者 jimporen : 2008年03月31日 04:02