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2007年04月01日

第222回 NHK番組改ざん事件・鹿砦社言論弾圧事件の検証

 人権と報道・連絡会の第222回定例会が3月19日、水道橋の東京学院で開かれ、約40人が参加した。テーマは「NHK番組改変事件訴訟」「鹿砦社言論弾圧裁判」の二つの控訴審判決と、その報道検証。
 「女性国際戦犯法廷」を取り上げたNHK番組が安倍晋三首相らの圧力で改ざんされ、苦痛を受けたとして「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」(バウネット)が損害賠償を求めていた訴訟の控訴審で東京高裁は1月29日、NHKが政治家の意図を汲むような番組改変を行ったことを認定し、NHKなど三者に200万円の賠償支払いを命じた。例会ではバウネット共同代表の西野瑠美子さんが判決内容と意義などを報告、判決内容をねじ曲げて伝えたNHKやメディアの姿勢を厳しく批判した。
 また、「鹿砦社」代表・松岡利康さんがパチスロ機メーカー「アルゼ」や阪神球団に関する報道をめぐり名誉毀損罪に問われた裁判で大阪高裁は2月27日、松岡さんの控訴を棄却した。判決は「出版は私的利益を図るもの」として「公益性」を否定し、逮捕・長期勾留という言論弾圧を正当化する危険なものだったが、大手メディアはその問題点をまったく報じなかった。松岡さんは「言論有罪」判決の問題点を報告し、上告審に向けた支援を訴えた。

投稿者 jimporen : 2007年04月01日 21:06