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2006年07月02日
第215回 弁護人バッシング報道を検証
人権と報道・連絡会の第215回定例会が6月19日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約70人が参加した。
テーマは「刑事裁判と弁護の役割・・弁護人バッシング報道検証」。3月に山口県光
市事件の上告審口頭弁論に弁護人が「欠席」した問題で、メディアは弁護人が事前に欠席届を出していたこと(最高裁は弁論が開けないのを承知で弁論期日を迎えた)を伝えず、「遺族の怒り」を増幅報道し、弁護人を一方的に非難するバッシング報道を繰り広げた。例会では、そのターゲットになった安田好弘弁護士が、「弁論欠席」の経緯とバッシングの実態、光市事件の裁判の問題点、近年の「処罰感情」の高まり、それを利用した検察の「重罰化・死刑適用範囲の拡大」の動き、その流れに抗する弁護士の責務などについて、包括的に現状と問題点を報告。
質疑・討論では、それらのテーマとともに、「被害者の人権」「裁判員制度」をめぐ
っても活発に意見が交わされた。「公開リンチ化する裁判と報道」との闘いは、ますます重要な課題になっている。
投稿者 jimporen : 2006年07月02日 22:26