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2005年11月03日
第207回 仙台北陵クリニック事件・熱海冤罪事件
人権と報道・連絡会の第207回定例会が10月17日夜、同志社大学東京オフィスで開かれ、約30人が参加した。この日のテーマは「北陵クリニック事件・控訴審の状況」と「熱海冤罪事件・控訴審判決」の二つ。
メディアが「筋弛緩剤事件」と呼ぶ北陵クリニック事件は、04年3月の一審・仙台地
裁判決(無期懲役)後、今年6月に仙台高裁で控訴審が始まったばかりだが、10月5日の第4回公判で裁判所が弁護側の新鑑定請求を却下し、事実調べを打ち切ると宣告。弁護団が裁判官忌避を申し立てるとそれも簡易却下し、弁護団が退廷する異様な状況となっている。例会では阿部泰雄弁護士が、控訴審の状況と一審判決、さらに逮捕段階から犯人視報道を続けるメディアの問題点を詳細に指摘した。
熱海冤罪事件では、一部無罪の逆転判決となった二審について、被告人とされた父親を支えてきた山本麻衣子さんが判決概要・今後の取り組みを報告した。
投稿者 jimporen : 2005年11月03日 22:13