« 第191回 新メディア――日刊ベリタの活動 | メイン | 恵庭冤罪裁判を考える/札幌集会成功 »

2004年03月15日

第192回 仙台北陵クリニック事件検証

 人権と報道・連絡会の第192回定例会が3月15日夜、中央大駿河台記念館で開かれ、約40人が参加した。テーマは「仙台・北陵クリニック事件」(メディアは「筋弛緩剤事件」と呼称)。2001年1月、宮城県警が「筋弛緩剤を点滴に混入して患者の殺害を図った」として、同クリニック准看護士・守大助さんを逮捕、5件の殺人・同未遂の罪で起訴したこの「事件」について、守さんの弁護人・阿部泰雄さんから、裁判経過と報道の問題点を報告していただいた。阿部さんは「患者の死亡・症状は、医療ミスや他の原因ですべて説明できる。この事件には殺人などの事件性は存在しない。守さんは医療ミスを隠蔽するために仕組まれた冤罪の被害者」として、検察側主張を詳細に分析・批判。さらに、警察情報を鵜呑みに犯人視報道を繰り広げたメディアの犯罪性も厳しく問いかけた。裁判は2月に結審、3月30日に仙台地裁で判決が言い渡される。

投稿者 jimporen : 2004年03月15日 00:00