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2003年03月17日
第182回 京都中央信金籠城事件ほか報告
人権と報道・連絡会の第182回定例会が3月17日夜、中央大学駿河台記念館で開かれ、約30人が参加した。テーマは、「京都中央信金籠城事件」と報道検証。昨年12月、元不動産会社役員・Tさんが京都中央信用金庫に立てこもり、信金理事長に面会を求めたこの事件・・背景には、バブル景気に便乗した無責任な融資のツケを、バブル崩壊後借り手側に押しつけて責任を回避した金融機関の問題があった。しかし、メディアは、「籠城」をセンセーショナルに伝えるだけで、事件の背景にはほとんど触れず、ビデオを通じて「信金の不正」などを訴えたTさんの行動を「劇場型犯罪」と切り捨てた。例会では、かつてのTさんの部下で、会社倒産後もTさんとともに信金を告発してきた女性二人が、事件に至る経過と報道の問題点を報告、支援を訴えた。
このほか、NHKの「爆弾漁法」報道を月刊『現代』が「やらせ報道」と報じたことに対してNHKが起こした名誉棄損訴訟について、山際永三事務局長が一審判決の内容問題点を報告した。
【関連サイト】
・正義jp : 京都中央信金事件関連
・浅野健一ゼミ : NHKインドネシア“やらせ”爆弾漁・名誉毀損裁判関連
投稿者 jimporen : 2003年03月17日 00:00