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2002年12月09日

第179回 日朝国交正常化交渉と拉致報道

 人権と報道・連絡会の第179回定例会が12月9日夜、中央大学駿河台記念館で開かれ、約40人が参加した。テーマは「日朝国交正常化交渉と拉致報道」。9月17日の「日朝首脳会談」から約3か月、日本のマス・メディアの日朝交渉をめぐる報道は「拉致問題での北朝鮮バッシング」一色に染まり、「救う会」や「拉致議連」の意に沿わない言論・報道は封殺され、在日朝鮮人への暴力・脅迫事件が日常化する異常な事態が続いている。例会では、こうした報道について、人権と報道・連絡会員の中嶋啓明さん(共同通信記者)が具体的な報道事例をもとに、・あまりにも情緒的な拉致一辺倒報道・帰国被害者の一挙手一投足を追い回すプライバシー侵害・「洗脳」された被害者の「ふるさとでの変化」というメディアの思い込み押しつけ報道・事実の裏付け、検証を欠いた一方的報道・・などを中心に問題点を指摘した。報告を受けての討論では、「メディア・スクラム」とその規制をめぐる報道統制問題、『週刊金曜日』の被害者家族インタビューの評価、それに対する他メディアのバッシングについても参加者からさまざまな意見が出された。

投稿者 jimporen : 2002年12月09日 00:00