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2001年11月26日

第168回 個人情報保護法案の問題点検証

 人権と報道・連絡会の第168回定例会が11月26日夜、中央大駿河台記念館で開かれ、約40人が参加した。テーマは「個人情報保護法案」の問題点。毎日新聞記者・臺宏士さんと弁護士の山下幸夫さんから法案の主な内容と狙い、問題点を報告していただき、討論した。報告・討論では、同法が、まず取り組むべき国家・自治体の持つ個人情報保護を後回しにする一方、民間の規制対象に報道・言論・表現活動を含め、その法的規制を狙っていること、その背景に報道被害への市民の批判を逆手にとった自民党のメディア規制の意図が隠されていることなどが指摘され、報道被害を生み出しているメディアやライターによる「反省なき反対運動」への疑問も出された。同法案は来年の通常国会へ継続審議になる見通しだが、今後、報道被害者も一致できるような市民的立場に立った反対運動、法規制を許さないメディア責任制度の確立が急務になっている。

投稿者 jimporen : 2001年11月26日 00:00