« 第143回 ダイオキシン/脳死報道について | メイン | 第145回 BRO決定/最近のオウム報道 »

1999年05月17日

第144回 「性」の二重基準で人権侵害

 人権と報道・連絡会の第144回定例会が5月17日夜、お茶の水スクエアで開かれ、約40人が参加、『週刊現代』の捏造記事で報道被害を受けた在日韓国人シンガーソングライター、プー・カングァンさんらから報告を受けた。週刊現代は今年2月、プーさんを中心とした市民運動グループについて、「女性信者をストリップで稼がせる新カルト集団」と決めつける悪質なでっちあげ記事を二回にわたって掲載した。例会では、週刊現代記事で事実無根の「教祖」に仕立て上げられたプーさんが「在日の半生」を中心に語り、今回の報道がいかに偏見と歪曲に満ちたものかを参加者に伝えた。また、グループの責任者・菅幸恵さんは、だまし討ち的な取材経過と虚報の実態を報告するとともに、自身がヌードダンサーという職業を選んだ理由を語り、「女性の性」を利用しつつ貶める性差別社会とマスコミの「性の二重基準」を痛烈に批判した。

投稿者 jimporen : 1999年05月17日 00:00