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1998年06月22日

第135回 捜査情報リーク報道の実態

 人権と報道・連絡会の第135回定例会は6月22日夜、中央大駿河台記念館で開かれ、約50人が参加した。「捜査情報リーク報道の実態」をテーマに、「玄米酵素」冤罪事件、帝京大レイプ事件の2つの事例について報告を受けた。 玄米酵素事件では、警察の不当な見込み捜査による薬事法違反容疑の家宅捜索を、NHKや北海道新聞などが、「健康食品にホルモン」と断定的に報道(翌年、不起訴)。また帝京大事件では、逮捕・報道された学生のうち2人が「自分たちはレイプに関与していない」と冤罪・報道被害を訴えている(被害者側との示談書にも明記)。2つの事件に共通しているのは、警察の公式発表の前に捜査情報がメディアに流され、それを鵜呑みにした断定的な報道がセンセーショナルに行われたこと。例会では、玄米酵素社の社長と、冤罪を訴える帝京大生2人のご両親から、報道の問題点を中心に報告していただいた。

投稿者 jimporen : 1998年06月22日 00:00