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1996年10月14日
第117回 渡辺武達氏のメディア改革論
人権と報道・連絡会の第117回定例会が10月14日夜、中央大学駿河台記念館で開かれ、約30人が参加、同志社大学教授・渡辺武逹さんの講演をもとに、メディア改革の方向を討論した。渡辺さんは、日本のマス・メディアが抱える病理を分析、その問題点を解消する方向として「積極的公正中立主義」と、それを支えるための準行政的・司法的権限を持つ非政府機関「日本マスメディア委員会」設立を提案した。この構想は、これまで人権と報道・連絡会で考えてきたメディア責任制度(報道評議会、プレス・オンブズマン制度)と理念・方向性は同じだが、準公的な性格と公的財源を持つ点では異なった新しい改革案。特に放送法の規制対象となっているテレビに関し、渡辺さんが提唱した「日本映像資料館」構想などの試案は、例会参加者に多くの示唆を与えた。
投稿者 jimporen : 1996年10月14日 00:00