人権と報道・連絡会の第321回定例会が4月19日、東京・水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約20人が参加した。テーマは、韓国国会議長による天皇への謝罪要求。
日韓関係が戦後最悪と言われる中、韓国国会の文喜相議長が、「戦犯の主犯の息子」である天皇明仁が一言謝罪すれば「慰安婦」問題は解決すると米メディアに語った。この発言に日本の政界、メディアは左右や与野党を問わず、宗主国意識むき出しで差別・排外主義的な韓国非難を繰り広げた。一方で憲法上、天皇の政治行為が禁じられていることも忘れるわけにはいかない。定例会では、長年、天皇制の戦争責任、植民地支配責任を追及し続けている反天皇制運動連絡会(反天連)の北野誉さんが、天皇は常に、実質的な「元首」として政治の一角を担っていることを指摘、天皇が天皇のまま「謝罪」などの言辞を弄することの欺瞞性を強調し、「明仁は謝罪して天皇も皇族も辞めろ」と訴えた。