人権と報道・連絡会(山際永三・事務局長)の第320回定例会が2月22日、東京・水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約30人が参加した。テーマは「海外メディアが見たゴーン氏報道」。
東京地検特捜部に逮捕された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン氏をめぐる日本の司法と報道が、海外で批判されている。有価証券報告書の虚偽記載の疑いで逮捕された2018年11月19日以降、逮捕、起訴が繰り返され、身柄拘束は3か月を超えた(3月6日保釈、拘留108日)。この間、ゴーン氏は接見禁止のまま、弁護人の立ち会いなしで特捜部の取り調べが続き、特捜部や日産側からの一方的なリーク情報に基づく犯人視報道が横行している。定例会では、司法制度とジャーナリズムの在り方をめぐって仏紙「ル・モンド」の東京特派員フィリップ・メスメールさんから問題提起を受け、ロイター通信特派員のティム・ケリーさんを交えて議論した。