人権と報道・連絡会の第319回定例会が10月26日、東京・水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約30人が参加した。テーマは「折山さん冤罪/再審請求報告」。
いわゆる「ロス疑惑」で三浦和義さんが逮捕されたのと同じ1985年、マスコミが「田園調布資産家殺人事件」と名付け、同様に大報道する事件があった。この事件で逮捕された折山敏夫さんは、資産家とされたS氏を殺し、事業を乗っ取ろうとしたとして追及された。折山さんは容疑を否認したが、福岡県太宰府市で発見された身元不明の白骨遺体が、歯型の鑑定でS氏と一致すると断定され、懲役20
年の有罪判決が確定、刑に服した。満期出獄後、折山さんは再審を請求。その過程で、歯型の鑑定に使われたレントゲンフィルムは何者かによってすり替えられた可能性のあることが明らかになり、また、殺されたとされる日付以降もS氏が生きていたことを示す証拠が次々に見つかっている。定例会では、
再審請求の詳細について、小竹広子弁護士を中心に弁護団から報告を受けた。