人権と報道・連絡会の第317回定例会が6月22日、東京・水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約20人が参加した。テーマは「袴田事件と報道の責任」。
袴田巌さんを釈放した画期的な静岡地裁での再審開始決定から4年。東京高裁は同月11 日、検察の言うがままに地裁決定を覆し、袴田さんの半世紀に及ぶ雪冤の願いと真実から目を背けた。例会では、あらためて事件発生当時の新聞記事を読み直し、報道がいかに偏見を撒き散らし、警察と一緒になって冤罪を作り上げることに荷担したかを検証。さらに、冤罪荷担の実相を巡る当会事務局長・山際永三の分析と、それに関する議論について、公表を妨害したマスコミ学会による言論弾圧事件の経緯を、当会代表世話人の浅野健一と山際が報告した。また、先の歴史的な朝米首脳会談の様子についても、現地で取材した浅野から報告を受けた。