第307回定例会(2016.6) 今市事件裁判・刑事訴訟法「改正」法案と報道

人権と報道・連絡会の第307回定例会が5月20日夜、東京・水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約35人が参加した。テーマは〈今市事件裁判・刑事訴訟法「改正」法案と報道〉。人報連世話人の浅野健一さんと山口が報告した。

2005年に栃木県で起きた小1女児殺害事件の裁判員裁判で宇都宮地裁は4月8日、被告人男性Kさん(33歳)に求刑通り無期懲役判決を言い渡した。
Kさんは裁判で無実を訴え、物証もなかったが、判決は法廷で再生された取調べの一部録画から自白の任意性・信用性を認め、有罪と認定した。浅野さんは、「この事件は冤罪に共通する全ての特徴を持っている」として、捜査、裁判の問題点を詳細に検証、地元紙などが行なった別件逮捕段階での本件犯人視報道を批判した。また、山口は4月例会でも報告した刑訴法改悪法案について、例会前日の19日に参議院法務委員会で行なわれた審議・採決の問題点を報告した。