人権と報道・連絡会主催の「第31回人権と報道を考えるシンポジウム」が11月21日午後、東京・水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約60人が参加した。テーマは〈「戦争する国」作りと報道――メディアは戦争法案をどう報じたか〉。
安倍晋三政権が9月19日、強行採決・成立させた戦争法案と報道について、パネリストの飯島滋明さん(「戦争をさせない1000人委員会」事務局次長、名古屋学院大学准教授)、島洋子さん(『琉球新報』東京支社報道部長)、永田浩三さん(元NHKプロデューサー、武蔵大学教授)、松元千枝さん(レイバーネットTVキャスター)の4人が、浅野健一さん(人報連世話人)の司会で討論した。安倍政権のメディアに対する攻撃、それに屈服・追随してジャーナリズムの使命を放棄したNHKや『読売新聞』、不当な攻撃に抗して闘う沖縄の新聞や独立メディア、そして市民の役割……。「戦争する国」と報道について、さまざまな視点からいくつもの問題が提起され、今後の闘いについても貴重な提言がなされた。