人権と報道・連絡会の第304回定例会が9月11日夜、東京・水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約25人が参加した。テーマは「官邸ドローン事件の捜査と報道」。
今年4月、首相官邸屋上でドローンが見つかった事件で逮捕・起訴されたAさんについて、吉田哲也弁護士から報告を受けた。Aさんは福井県知事選に向けて原発再稼働の危険性を訴えようと4月9日、東京・赤坂で「福島第一原発事故の汚染土」を積んだドローンを操縦、ドローンは官邸屋上に落下した。それが発見された2日後の24日、Aさんは自首、警視庁はAさんを威力業務妨害容疑で逮捕。さらに火薬類取締法違反容疑などで再逮捕、起訴した。吉田弁護士は、「実害はなく、厳重注意で十分なのに起訴したのは、警備の盲点を突かれ、面目を失った公安警察による見せしめ」と批判。また、人報連世話人の浅野健一さんが、公安情報垂れ流し報道の問題点を指摘した。