第299回定例会(2014.11) 氷見冤罪事件国賠訴訟と報道

人権と報道・連絡会の第299回定例会が11 月7日夜、水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約20人が参加した。テーマは、「氷見冤罪事件国賠訴訟と報道」。この国賠訴訟に「富山冤罪国賠を支える会」事務局として当初から関わってきた人報連の山際永三事務局長が、「冤罪・富山氷見事件の国賠で明らかになったこと・残されたこと」と題して報告した。

山際さんはその中で、氷見事件の特殊性と普遍性、事件発生時の犯人視報道とリーク記事、国賠訴訟における証拠開示問題と支援者による情報公開請求、なぜ「自白」は維持されたのか、捜査の端緒とされる似顔絵の問題、被害者による「面割り・面通し」の問題点、無実証拠の無視と虚偽の「犯人性証拠」作りなど、広範囲にわたって、この冤罪と国賠の成果・問題点などを明らかにした。氷見事件国賠訴訟は10月6日に開かれた第27回弁論で結審し、来年3月9日に判決が予定されている。