人権と報道・連絡会の第298回定例会が10月10日夜、東京・水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約40人が参加した。テーマは「朝日新聞の『慰安婦』報道検証と右派メディアのバッシング」。「『戦争と女性への暴力』リサーチ・アクション・センター」(VAWW RAC=バウラック)共同代表、西野瑠美子さんと金富子さんから報告していただいた。
朝日新聞は8月5、6日朝刊に「慰安婦」問題に関する報道検証の特集を掲載し、「『済州島で慰安婦を強制連行した』との故吉田清治氏の証言は虚偽と判断」して、関連記事を取り消した。これを受け、右翼政治家、右派メディアが一斉攻撃、「慰安婦」制度そのものまでなかったことにするキャンペーンが展開されている。
西野さんは、《朝日新聞バッシングと「吉田証言」検証を〈検証〉する》として、「慰安婦」問題をめぐる報道の特徴と問題点、「吉田証言」と朝日検証をどう考えるかについて報告。金さんは、《右派メディアによる「慰安婦」/朝日バッシングと大学教育への介入》のテーマで、人事ばかりか、講義内容にまで右翼や産経、右派政治家が介入している実態を報告した。