第291回定例会(2014.2) 最近の政治弾圧と報道検証

人権と報道・連絡会の第291回定例会が2月7日夜、水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約20人が参加した。テーマは「最近の政治弾圧と報道」。自身も弾圧を受けながら、さまざまな弾圧被害者の救援活動に取り組む園良太さんから報告を受けた。

昨年12月6日夜、参議院本会議場で「特定秘密保護法」強行採決に抗議し、運動靴を議場に投げた男性Aさんが、「威力業務妨害」容疑で逮捕、起訴された。また、園さんが2012年2月、東京都江東区の野宿者排除に抗議して逮捕・起訴された「竪川弾圧事件」で、東京高裁は昨年11
月、一審・有罪判決を維持し、控訴を棄却した。
園さんはこの二つの事件を中心に、「3・11」以後の運動の高まりに対する公安警察の動き、政治弾圧の実態、裁判所の反動化などの問題を指摘。これらが、安倍晋三政権の企む戦争体制、憲法改悪などに向けた弾圧強化であることを強調して、権力弾圧とどう向き合い、どう闘うか、問題提起した。また世話人の山口は、「靴投げ弾圧」をめぐる報道を紹介し、秘密保護法に反対する一方で、警察情報を垂れ流す無批判な「事件報道」の問題点を指摘した。