自治労音協通信

 5面  NO46号/2001.12.15発行

光州訪問記その2 光州の田舎はのどかな田園地帯
第6話 郊外のボランティアで運営する老人ホーム施設
 

自治労音協事務局次長 小川典子

★学生のボランティア

呉先生の大学(全南大学)の学生は郊外の老人福祉施設でボランティア活動に参加している。
キリスト教団体の民間人が施設を運営している。入所しているのは、痴ほうが進んだ女性だけだが、韓国ではこういった施設が少なく、空き待の状態のようだ。経営は入所者の家族など利用者からの入所費用や寄付金だけで経営している。自治体や国家からの援助はまったく無い。校舎の無料貸し出しのみである。
日本の介護保険制度は老人福祉施設への自治体の補助金制度を解体した。措置から契約制度にかわったものの強制的な保険料徴収の制度が、これまでの受益者負担という考え方と税収のあり方を根底から変革しはじめている。一方で地方分権という地方自治権に依存させたあらたな社会福祉制度に改変せざるをえない高齢化の実情は、これまでの社会福祉制度の土台そのものを揺るがしている。
韓国の田舎でほそぼそと運営されいる老人ホームはこれから進む核家族化と高齢化の中で、老人や親を大切にする韓国の人々のこれからの老人福祉の方向を指し示しているようだ。学生たちはここで多くを学ぶために、畑を耕し自給自足の生活を支え、寂しい老人の世話をしに毎週通ってくる。私たちは、ここで昼食をいただき若干のカンパでお礼した。この日は自治体の担当者も参加して、園長さんから施設運営の苦労話をお聞きした。マッコリと韓国家庭料理に、のどかな田舎の生活の一部を体験した。

★雲住寺ハイキング

2000年5月19日、呉先生とお弟子さんの車で郊外にハイキングに出かけた。中央大学の伊藤成彦先生も同行され、雲住寺の石仏や石塔を見学。二面仏のある山に登り儒教に迫害され、山奥に追いやられた寺院の遺跡に感動した。丘の上のこの地の豪族の墓石仏が見渡す田園風景を眺めながら、ふと奈良の飛鳥村を思い出した。百済の石仏に感じた古い日本の文化を…。

(つづく)

●光州広域市国際協力室日本担当
連絡先/光州広域市東區鶏林洞五◯五ノ九◯◯(大韓民国)
TEL 062-228-6017、FAX 062-226-4448

●光州事件を知るための参考文献の紹介
岩波新書749『ソウルの風景』四方田犬彦 著

郊外の廃校校舎を利用した老人ホームでの会食風景

雲住寺の仏塔の前でのスナップ

第15回関東甲夏期交文化交流から 北信/東北
★東北地連 

自治労新潟県本部・山田 芳裕

六月十六日(土)〜十八日(月)福島県白河市・関の里で行われた゛第十五回自治労東北地連夏期交流集会゛に文化班のメンバーとして参加してきました。今回の文化班のメンバーはとても少なくて4名だけでした。(メインボーカル=福島県本部・斎藤仁一さん、ギター&ボーカル=岩手県本部・岩 喜幸さん、新潟県本部・吉川勝さんと私){ステージでは新潟県本部の高野直美さんがキーボードを弾いて協力してくれました。}
集会の前日、私は甲斐バンドのコンサートを見に行ってたので前泊練習には参加できませんでしたが他の3名は前日から練習されていたので゛しっかり練習して覚えなきゃ!゛とやる気が増してきました。
夜遅くまで続いた練習ではいい感じでまとまっていたのですが最後の日のステージでの発表はイマイチでした。その理由は蒸し暑さ、PAのバランスの関係、緊張、疲れといろいろ考えられますが一番の原因は曲を始めるためのカウントを出す人がハッキリ決まっていなかった事だと思いました。これをいい勉強として次回からはカウントを出す人をはっきり決めたいと思います。

【 6/18(土)・文化祭典】
・Baby★Babaのロッケンロールショー(1.Baby★Babaのテーマ 2.モラル 3.ともだちがいなくなる? 4.Prologue =リクエストアンコール=. プレゼント
・福島県本部の構成詩「みんなで話そう」
・宮城県本部の構成詩「何かが変わった」
★北信地連

自治労富山県本部・磯野友一

第十五回北信地連夏期交流集会は、六月十六日(土)〜十八日(月)、石川県芦原町観光会館で開催された。文化班は、前日の十五日に集合、各県から十二名が参加。文化交流には石川県で活動している「でぇげっさぁ」というバンドグループをゲストに、各県の構成詩を発表。富山県本部は県立病院と福祉施設「民間依託」反対の闘いの寸劇、長野県本部は「ジグゾーパズル」「メロディー」の演奏、福井県本部は「男女共生の職場づくり」の構成劇、石川県本部は勧奨退職の嫌がらせに裁判闘争で勝訴した経緯を寸劇で報告しました。文化班は「願い」「話し合おうよ」を発表。文化班参加者の感想は「合唱は中学以来だった」「嫌だったけどやってみたら楽しかった」「急に指導しろと言われとまどったけど出来た」でした。
今回は開催県の仲間が事務局を担ってくれ、長野の原さんにアコーディオンの伴奏で協力していただきました。また、滋賀の西藤さんにギター伴奏で援助していただきました。新しい仲間との出会いもあり、今後のつながりを大切にしていきたいと思います。


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