自治労音協通信

   NO23号/97.7.1発行 4面

第18回自治労仲間の歌コンクール情報

自治労仲間の歌惜しくも入選なし!

 第18回自治労仲間の歌コンクールの審査が6月7日池袋のスタジオLet’sで開かれ、審査員の飯島貞親(日音協事務局)、広瀬俊行(ジャズピアニスト)、吉田雅人(自治労本部青年部)そして、自治労音楽活動家の佐藤富雄(ロスネリモス)、松本敏之(栃木)、小川典子(東京)の6名で選考。今年は16県本部から17曲が応募された。選考は詩・曲それぞれ10点ずつの20点満点で採点された。

 今年は曲についてはなかなか良いセンスのものが現われたが、やはり詩の表現が唐突で、表現力に乏しい作品がめだった。また、入選ラインに至る作品が無かった。このため佳作を3曲、そして紹介曲1曲、ということで選考された。なお、たんぽぽについては、詩の一部を補作することで佳作とした。補作については重田善吉(広島県本部世羅町職)が行なった。なお、自治労機関誌の6/21号第1621号では「もっと自由に」が紹介されている。

<選考内容>佳作曲「もっと自由に」詩=中村富士雄、曲=常包早智恵(香川県丸亀市職)、「たんぽぽ」詩・曲=山本英二(新潟県県職労)、「県民投票音頭」詩=平良昌史(沖縄県那覇市職)曲=木舩高義(広島県世羅町職)、紹介曲「大切な人になりたい」詩・曲=鳥澤順子(東京小金井市職)

<たんぽぽの歌詞の変更箇所>

4番「休みを取りたいだけど休めない」マ「自由を忘れて身をまかせる」

5番「仕事が増えても仲良くしようマいつかは同じ風になる」

仲間の歌に初応募「自分の歌が一人歩き?」

佳作曲「たんぽぽ」

山本英二(新潟県職労

 自分で作った歌を世に出してからは、自分のものでなくなるということが今回よくわかりました。最も歌詞をあまりよく推敲したわけではないので、当然と言えば当然なのですが。自分でも詩のちぐはぐさは気付いていました。詩を補強していただいた重田さんには合唱の編曲もしていただき、とてもきれいにできているのでうれしいです。

 この曲は、私の以前働いていた県立病院の医事課で、コンピュータのオペレーター(未組織労働者)が、合理化で4人から3人に減らされたことを歌ったものです。そのとき私は他の職場へ配転されており、人から聞いてこれは歌にしなければならないと思ったわけです。そういう意味では補作していただいた4番5番の詩の状況を一番表現したかったわけです。自分の力不足で表現が直接的であったと思います。これからはもっと詩の表現力を磨いていきたいと思っています。

★あれから10年「和平と愛実へ」からはじまった

佳作曲「もっと自由に!」

 自分で作った歌を世に出してから10年常包(つねかね)早智恵さん(香川県丸亀市職)は3人のお子さん(和平、愛実、大樹)のお母さん。今回の「もっと自由に」は第5回自治労コンサートでも歌った曲です。

 生まれて初めて作った曲が入選しびっくりしていた、常包さんは丸亀市の市民交饗楽団でギターを担当。またサークル「ギャラクシー」で活躍。現在メンバーの一人の山根博さんが家庭の事情で市役所を退職し、現在は楽器店に働いている。また、今回の作詩者中村富士雄さんも配転となり、現在勤務の不規則な競艇場に配属された。以前は同じ税務課で働いており3人で休暇を取る苦労もあったが、職場の理解もありなんとかやっていた。現在は顔を合わすのも一苦労。以前に作った曲を山根さんが事務局にアレンジ譜といっしょに送ってくれたことで、今回佳作に選ばれ人目に触れることとなった。

 会員の皆さんあなたもぜひ過去につくって、現在は押入にしまってある「自分のうた」に光りを当ててみてくださいね。

●タイトルページに戻る ●23号目次ページに戻る●1ページに戻る ●2ページに戻る ●3ページに戻る