●Joe Kamachi orijinal CD案内

初リーダー・アルバム『スプレッド(spread)』 リリース

"Spread"意味:1)広げる(〜out) 2)普及させる 3)伝播する 4)塗る
スラング 家、Home(家族、友人、Brotherhood)
 このプロジェクトは、私の旧知の音楽仲間の蒲池猛氏との友人関係の基に始まりました。私はアメリカ在住37年、渡米する前にいろいろ彼からジャズとは何かを教わりました。それから時間が経過して、以前から彼にアルバム制作の相談を受けていました。今回、私は日本で公演する機会が有り、同行した私のアメリカの友人のミュージシャン達に協力を依頼し、レコーディングに至りました。このアルバムはBe Bop Jazzの大好きな彼が作曲した曲がべ一スになったコンセプトアルバムです。ジャケットの表と裏の写真は同時多発テロが起る前のニューヨークのダウンタウンで写した、Tribecaの"lndian Summer"Nov,1984(Front)とBattery Parkの"Early Spring"Mar,2001自由の女神の前にて(Back)2枚とも平和な時のWorld Trade Centerの近所で写したものです。世界が平和に成る事を祈願する意味で、この写真を使用しました。

今回のプロジェクトは行方洋一氏、藤井我氏、宮地貴士氏、松葉良氏、萩原尚氏を始め沢山の友人達の協力で可能に成りました

感謝、中村照夫

◇タイトル…「スプレッド」
◇内  容…
ジョー蒲池初のリーダー・アルバム。40年来の親友でニューヨーク在住のべーシスト中村照夫氏のプロデュースにより、フロントにフルートの名手、ヒューバート・ロウズ、テナー・サックスに実力派の峰厚介、リズムセクションには中村照夫(b)、ビクター・ジョーンズ(dr)、チャギ・カーター(perc)というNYの最強メンバーが揃った。

◇価 格…1枚 2800円
◇発売日…2月24日(日)
◇発売元…TBM(スリー・ブラインド・マイス)

◇お申込方法…下記の郵便振替口座に、住所、氏名、電話番号、CDの枚数を明記のうえ、お申し込みください。送料は無料です。
 
加入者名 蒲池 猛
 口座番号00170-3-122412

蒲池 猛(元シャープ&フラッツのべテランピアニスト)は昨年7月に録音した入魂のファーストアルバムが発売されました。
スプレッド(spread)とは広げる、普及させる、伝播する、塗るという意味ですが、Be Bop Jazzの大好きなジョーさんのオリジナル曲がすべてベースになったコンセプトアルバムです。
 ジャケットの写真は同時多発テロが起きる前のニューヨークのダウンタウン、自由の女神のまえで友人のプロデューサー中村照夫(在米37年)が撮ったものです。
 昨年7月中村さんが、JAWSコンサートで来日した折り、あらかじめ準備しレコーディング、JBMの藤井武氏の協力を得てリリースされました。録音は行方洋一さん、プロデュースは中村照夫、行方洋一さんの共同で行われました。
◇収録曲…タイトル曲でライブの定番となっている「スプレッド」、親友の急死を追悼した「ディア・アミーゴ」、No,1タップダンサー富田かおるとの出会いから生まれた「ジャスト・ハンク・アラウンド」、エノケン特集のライブで発表した「オットット・ブルース」、ロマンチックなバラード「アイ・ミス・ユー」など、ジョー蒲池のオリジナル曲による構成となっており、都会的でありながら、肩の凝らない楽しいジャズをモットーとしているジョー蒲池の世界がひろがっている。

★CDラベル解説 
 
高木 信哉

 本作は、ベテラン・ピアニスト、蒲池"ジョー"猛の初リーダー作品である。全曲が蒲池のオリジナルで構成されており、本格派ピアノが存分に味わえる。本件は、中村照夫がJAWSコンサートで来日した折、予てから準備していた旧友蒲池とのレコーディングであり、中村が旧知のTBM藤井武氏の協力を得てリリースされることとなったものだ。録音は、"日本のルディ・ヴァンゲルター"と呼ばれる元東芝EMIの名ミキサー行方洋一の手によるものだ。また、プロデュースは、中村照夫と行方洋一が共同で行なった。蒲池猛は、1941年東京生まれ。高校卒業後、東洋音楽院在学中に早くも頭角を現わし、プロ入りする。61年、20歳の蒲池は、中村照夫、小原哲次郎(ds)、唐木津介(ts)と組み、バンドをやっていた。以来、蒲池と中村は親友である。68年、自由ヶ丘の「ファイブ・スポット」に、鈴木勲グループのメンバーとして、1年間出演。69年、鈴木の渡米に伴い、「ファイブ・スポット」のハウス・ピアニストとして、1年間店を任される。70年、人気の稲垣次郎とソウルメディアに抜擢され、4年間活躍する。75年から10年間に渡り、原信夫とシャープス&フラッツのピアニストを務める。その間、サミー・デイビスJr、トニー・ベネット、アンディ・ウイリアムス、ナンシー・ウィルソン等、大物ボーカリストの歌伴を行い、好評を博した。83年には、モントルー・ジャズ・フェスティバル、クール・ジャズ・フェスティバルにも出演した。また、35歳から10年間、ニューヨークのピアニスト、レッド・リチャーズに師事する。当時、レッドは、毎年9月から12月に「アフター・シックス」に、出演していた。蒲池は、毎日仕事が終わると、店に通い、ジャズを学び彼を宿舎まで毎晩送っていった。わざわざニューヨークにも通った。二人の友情は、レッドが98年に85歳で他界するまで生涯続いた。85年より独立し、自己のバンド「グルーヴィン・ハイ」を率い、西麻布の「ミスティ」等を拠点として、活動している。


(サイドメン紹介)

中村照夫(produce、b)1942年東京神田土まれ。64年渡米。ロイ・ヘインズ(ds)のバンドで本格的プロデビュー。またスタンレー・タレンタイン(ts)のレギュラーで評判になる。73年初リーダー作『ユニコーン』をTBMより発表。「ライジング・サン」を結成し、『ライジング・サン』、『マンハッタン・スペシャル』をリリースし、全米トップ10入り。第24回南里文雄賞を受賞。中村は、もはや日本人ジャズメンの枠で括れない。「JAWS」でのエイズ対策への取り組みなど、まったく頭が下がる。昨年のJAWSコンサートも最高だった。最新作は、『レッド・シューズ』。また、近年写真にも才能を発揮し、本件のフロント(トライペッカ、84年)とバック(バッテリー・パーク、01年)の写真も中村の手によるものだ。

ヒューバート・ロウズ(fl,pic)1939年、テキサス生まれ。15歳の時、ジャズ・クルセイダースとの仕事で、プロデビュー。モンゴ・サンタマリア、セルシオ・メンデスやクインシー・ジョーンズとの活動で、一躍その名を世界に知らしめる。世界最高のフルート奏者として、不動の地位を占めている。

ビクター・ジョーンズ(ds)ニュージャージー生まれ。スタン・ゲッツ、デイジー・ガレスピー、チャガ・カーン、ミッシェル・ペトルチアー二他多くのミュージシャンと共演。ライジング・サン・バンドのレギュラーとして、中村と活動を共にしている。チャギー・カーター(perc)ニューヨーク生まれ。ダニー・ハザウェイ、パナイ・ラベル、ロイ・エアーズ他多くのミュージシャンと共演。ライジング・サン・バンドのレギュラーは15年になる。峰厚介(ts,SS)1944年、東京生まれ。63年、プロデビュー。70年、物リーダー作『MINE』をTBMより発表。78年、「ネイティブ・サン」を結成し、大人気となる。現在は、自己のグループと「フォー・サウンズ」で活躍中。


(曲目紹介)

1.『スプレッド』シンプルで親しみやすいテーマの曲。ヒューバート・ロウズのフルートが美しくて、素晴らしい。

2.『ダンディーズ・サンバ』ダディというよりは、「お父っあんが踊りだすようなイメージ」で書いた。「マンテカ」を思わせる出だしから、楽しく、粋なピアノが聞ける。後半のテーマ以降ヒューバートは、ピッコロを吹いているが、まさに心が震える。

3.『オットット・ブルース』「エノケン」こと榎本健一が、酔っぱらって、「オットット」と歩いているイメージで作ったファンキーでおもしろい曲だ。エノケンは、即興、一瞬の間を外さない芸でその動きのリズムは「ジャズ」そのものと言われた。

4.『オン・ザ・シルク・ロード』まるで映画音楽のような美しいメロディーの曲。砂漠をラクダに乗って、旅する人のイメージが浮かんでくる。ここで蒲池は、フェンダー・ローズを効果的に弾いている。チャギーのパーカッションが良い感じで、映える。

5.『アイ・ミス・ユー・ソー・マッチ』アルバム唯一のトリオ演奏。美しいワルツである。ワン・テイクで録音された。蒲池のメロディー作りは実にきれいだ。中村のべ一スもピアノの隙間を埋め、哀愁があり、その響きがグッとくる。ビクターの燃え上げ方もうまい。

6.『ディア・アミーゴ』98年11月に47歳の若さで、急逝したギタリスト、川上''アミーゴ"和彦に捧げた明るい曲。蒲池とアミーゴは、シャープス&フラッツにいた10年間、ずっと一緒だった。家も近所で、とても仲が良かったのだ。

7.『ジャスト・ハンク・アラウンド』「ちょっとぶらぶらしてくるよ」という意味の大ファンキー・ナンバーだ。この曲は、タップ・ダンサーの富田かおるのVTR『タップ・ダンス・レボリューション・べ一シック』のために書き下ろした曲。峰のテナーは、豪快だ。ビクターのドラムもいい。

8.『マンハッタン・セレナーデ -かおる-』大変差しいバラードで、夫人の松井かおる(VO)に、捧げたナンバー。ヒューバートのたまらなく美しいフルートのおかげで、曲のイメージが広がりすごく心地良い。

9.『プリテイ・グッド』「元気かい?」と聞かれ、「いいよ」と答える感じだ。峰は器用で、7.と一転して、ソフトに吹いている。

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