「戦後」70年・沖縄「慰霊の日」と、
日本「民衆表現」の現在
「普遍」と「全体」を希求する批評精神
自らの命を横領されないために
静謐な糾問、沸騰する抵抗
金城実『辺野古彫刻展』
記録映画
暴圧の国家・日本を問う、魂の連帯
★ 講 演
第2の沖縄戦を阻止するために
『うちなーバラエティやんどぅ』
表現者にとって真の勝利とは何か?
★ エッセイ
《止めよう! 辺野古新基地建設県民大会》特別展示にて
2015年5月17日(日)11時--15時
那覇・セルラースタジアム
『沖縄タイムス』2015年4月28日付
★ 映画上映+講演+チェロ演奏
『チェルノブイリ 28年目の子どもたち』
(2014年/Our Planet TV 制作/43分)
ミニ講演
『チェルノブイリに学ぶ、日本の未来
----いま、沖縄から私たちが問うもの』
(山口泉/作家)
2015年4月19日(日)18時--21時
博物館カフェ『ウミエラ館』
博物館カフェ『ウミエラ館』
NPO「オーロラ自由会議」
共 催
★ エッセイ
彫刻家・金城実と、沖縄・抵抗の群像
(「週刊金曜日」2015年4月3日号=1034号)
彫刻家・金城実(きんじょう・みのる)は、
1939年、沖縄・浜比嘉(はまひが)島に生まれた。
沖縄戦の凄惨な記憶から、自らの生を歩み始めた彼が、
一切の因襲的なT美術教育Uとは無縁に、
沖縄の歴史と、差別への抵抗の体験そのものから、
まさしく素手で探り当ててきた作品のいずれもが、
この地上で、いまなお
藝術が生成されつづけている事実を示しつづけている。
*
その金城実が、打ち続く沖縄の苦難に
さらなる表現の深化と展開を見せ、立ち上がった。
昨年初め以来のすべての選挙を通じて示され抜いた沖縄の民意を蹂躙し、
日米の二重植民支配が吹き荒れる辺野古現地に、
「オール沖縄」の闘いに参加する人びとを励ますため、
自作を1体1体、搬入・展示するという、破天荒の企てである。
悪逆を極める暴圧の国家・日本に対する、
藝術と人間の、誇り高い、存在証明として。
*
かつて、縁あって私は、氏の著書の装幀を引き受けたこともある。
(金城実『神々の笑い』1986年/径書房刊)
私がこれまで30年にわたり、
現代世界で最も重要な美術家と考えてきた表現者についての、
初のエッセイ。
本稿をきっかけとして、
まとまった金城実論を著しておきたいとも、考えている。
ポスト・フクシマの日本と世界
沖縄から私たちが問うもの
2015年2月16日・17日
星槎国際高等学校 沖縄学習センター
* 高校1年生の皆さん(2月16日)、
高校3年生の皆さん(2月17日)を対象に。
★ 劇 評
血を噴く自己剔抉が透視する「希望」
演劇集団「創造」公演『人類館』
(『図書新聞』2015年1月10日号=第3189号=)
★ 講 演
ポスト・フクシマの日本と世界
沖縄から私たちが問うもの
2014年12月3日
星槎国際高等学校 沖縄学習センター
* 高校2年生の皆さんを対象に。
★ エッセイ
危機に瀕する世界の
一隅から懸かる虹
選考にたずさわって
* 2013年度・第19回入選作品の「講評」を併録。
(小諸・藤村文学賞 最優秀作品集
『あたたかき光 2』
小諸市教育委員会 編
2014年11月26日/信濃毎日新聞社 発行)
★ エッセイ
〔上〕 政府「国体」存続を装う
(『沖縄タイムス』2014年11月24日「文化」面)
〔中〕 人倫踏みにじる日本の姿
(『沖縄タイムス』2014年11月25日「文化」面)
〔下〕 沖縄の未来 険しくも輝く
(『沖縄タイムス』2014年11月26日「文化」面)
★ ラジオ出演
沖縄ラジオ(オキラジ=FM)
2014年10月22日(水)18時 19時
担当パーソナリティは、民謡歌手の仲間スミ子さん。
沖縄移住の経緯をはじめ、さまざまな話題を、
琉球民謡と地域色豊かなCMを挟みながら
★ エッセイ
「光州ビエンナーレ事件」の意味するもの
(「週刊金曜日」2014年10月3日号=1010号)
韓国民衆美術の指導的画家・洪成潭(ホン・ソンダム)氏の新作が、
今夏、朴槿恵(バク・クネ)大統領への諷刺を理由に、
光州(クワンヂュ)の国際美術展から拒否された。
世界の注視を集める事態の意味を、
洪氏らと親交を持つ作家・山口泉氏が明らかにする。
〔本記事リードから〕
遙かなる邦(くに)
(『ゆんたく ひんたく』第21号)
NPO「うちなぁぐち会」の年刊誌『ゆんたく ひんたく』第21号に、
『遙かなる邦(くに)』を寄稿。
大半の執筆者が「しまくとぅば」で書かれている雑誌に
ヤマトゥグチの文章で気が引けますが、
昨春の沖縄移住の前後を中心に、琉球弧ヘの思いを綴ったエッセイ。
*
編集担当の桑江テル子さんから御依頼を受け、
当初、四百字詰原稿用紙換算で40枚ほど用意した草稿を、
最終的に15枚ほどに削減したものです。
「3・11」から現在まで、ともかく空前の決断の沖縄移住について、
いま書き留めておく機会を得たことに感謝。
*
詳細は、追って御紹介します。
★シンポジウム
洪成潭(ホン・ソンダム)『五月版画』『歳月五月』展示にあたって
講 演
徐 勝(ソ・スン)(立命館大学特任教授)
討 議
梅汀衍(台湾大學芸術学部版画研究所長)
王墨林(劇作家)
山口泉(作家)
稲葉真以(韓国光云大学助教授)
司 会
李承機(成功大學副教授)
2014年9月18日(木)14時 17時
(台湾・國立成功大學=台南市=文學講堂)
★ 朗読会
今年で21年目を迎えた、
広島・平和記念公園「原爆の子の像」の前での野外朗読会
絵本『さだ子と千羽づる』
(SHANTI著/オーロラ自由アトリエ刊)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/156847
ただし、無料コンテンツは開始後4分14秒まで。
以後の90分ほどは有料となるようですので、
その点、よろしく御理解のほど、いただければ幸いです。
*
別URLもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=ICKK8c2RVFI
*
ノノとはいえ、前述のとおり、
東京電力・福島第1原発事故の概略についても御説明する必要はあるため、
時間の関係からお伝えしきれなかったことは数多く、
本題からすれば、いまだ素描程度の内容で心苦しい思いがしています。
*
どこかで4時間程度の長尺の企画が可能となれば、
問題の基本的な総体は提示できるのですが。
これについては、 また次の機会を期したいと思います。
*
講演の本篇終了後、場所を移しての「交流会」の席でも、
本島周辺のみならず、
宮古・八重山方面からいらっしゃっていた高教組評議員の方がたを含め、
積極的な御質問をいただきました。
それにお答えする形で、
講演で割愛せざるを得なかった内容を、
ある程度、補足できたことにも、感謝しています。
いずれも貴重な時間でした。
(写真提供/「ウミエラ館」)
講演当日のT博物館カフェU「ウミエラ館」正面(2014年5月25日/沖縄市・泡瀬)。
「ウミエラ館」2階・パノラマ窓から、泡瀬干潟を望む(同上)。
http://umierakan.ti-da.net/e6329712.html
昨夏、沖縄市の《くすぬち平和文化館》で出会った、
京都《ぶどうの木 保育園》の皆さんノノ。
*
今回、同園にお招きいただき、行なった
絵本『さだ子と千羽づる』朗読会を含むイベントは、
朗読に赴いた私たち、NPO《オーロラ自由会議》メンバー2人が、
深く胸を打たれる、忘れ難い経験となりました。
*
詳細は、近く更新する私のブログ『精神の戒厳令下に』で、
改めて御報告します。
*
読み手を引き受けてくれた、医師・長谷川千穂さんは、
1994年以来、20年にわたって続く、
毎年8月4日 8月6日の広島・平和記念公園「原爆の子の像」前での朗読会にも、
2004年から、毎年、参加しつづけてくれている盟友です。
唯一、
東京電力・福島第1原子力発電所事故による被曝との関係の可能性を視野に入れざるを得ない、甲状腺癌を、
彼女自身が発症し、手術を受けた直後の、昨・2013年を除き----。
*
子どもたちの心を捉えて離さない、
長谷川さんの温かく包容力に満ちた朗読は、すでに定評のあるところ。
その見事さについては、
小著『原子野のバッハ----被曝地・東京の三三〇日』
第105章 第110章にも記しています。
*
彼女とのデュオ・ユニットでの絵本『さだ子と千羽づる』朗読は、
名古屋(2011年)、大阪(2013年)に続き、
今回の京都で、3度目となりました。
*
なお、2013年の大阪・ジュンク堂書店難波店での朗読会と、
私のミニ・レクチャーの模様は、
以下の、IWJ(Internet Web Journal)のサイトで、
ご覧いただくことができます。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/98178
自らの甲状腺癌についての、長谷川さん自身のお話もあります。
写真は2点とも、《ぶどうの木 保育園》の保育士・Mさん撮影。
(オリジナルから、画像サイズを縮小し、画質を落としてあります)
(以上5点・写真撮影/佐藤まさ子さん)
以上2点、広島現地で御協力くださった方がたと、参加メンバーとの記念撮影。
詳細は、近く更新予定の山口泉ブログ『精神の戒厳令下に』をご覧ください。
もっとも、それも当然かもしれない。
為す術もなく被曝を強いられる「被害者」の自覚すらない者が、
まして自らの「加害者」性に思い及ぶはずもないのは。
だから、韓国・光州環境運動連合の招きを受け、
4月23日夜、同地で行なった福島第1原発事故についての講演でも、
私は日本人としてその罪を謝するところから話を始めたのだった。
講演終了後、主催団体の光州環境運動連合や、韓国「緑の党」、関連グループの皆さんと。
前列・左から3人目の男性は、光州環境運動連合・共同議長の林洛平(イム・ナッピョン)さん。
1980年5月の光州民衆蜂起の際、市民軍を率いて戒厳軍と闘い、落命した
尹祥源(ユン・サンウォン)烈士(ヨルサ)の学友で、同烈士の評伝の著者でもある。
2013年4月23日、光州広域市・錦南路(クムナムノ)の光州YMCAで。
(写真撮影/崔成旭=チォェ・スングク=さん)
講演の翌・4月24日、《勤労挺身隊ハルモニ(お婆さん)と共にする市民の会》事務所で。
私の隣は、通訳をお引き受けいただいた、金鏡仁(キム・ギョンイン)さん。
Part2
Part3
Part4
向かって、私の左は、司会の「緑の党」デュッセルドルフ代表・ Miriam Koch(ミリアム・コッホ)さん。
戦時中の三菱重工名古屋工場への勤労動員をめぐり、日本政府を相手取っての裁判を続ける、
梁錦徳(ヤン・クムドク)ハルモニ(中央の赤い服の女性)とも、3年ぶりの再会を果たした。
『週刊金曜日』2013年7月5日号=950号=掲載稿のカットにつき、
他の方の説明は、同稿キャプションを参照。
(写真撮影/山口泉)
★ 文学賞銓衡
第19回『小諸・藤村文学賞』銓衡
長野県小諸市と同教育委員会の主催する
『小諸・藤村文学賞』の第19回・最終銓衡会で、座長を務めました。
この詳細は、8月の表彰式および入賞作品集の刊行の時期に
関連記事が、下記にあります。
小諸・藤村文学賞:最優秀賞に中村さんら/長野
『毎日新聞』2013年06月19日
http://mainichi.jp/feature/news/20130619ddlk20040056000c.html
藤村文学賞 入選作を発表 小諸 一般の部・長野の女性最優秀賞
『信濃毎日新聞』2013年06月19日
http://www.shinmai.co.jp/news/20130619/KT130618SJI090005000.php
【講 演】
3・11以後をどう生きるか?
『避難ママムム沖縄に放射能を逃れて』
(オーロラ自由アトリエ)
刊行記念
● 4月29日(月)15時から
● ジュンク堂書店 那覇店1F 正面入口・特設会場
(モノレール「美栄橋」駅・徒歩1分)
※ハ参加無料
※ハ 同・講演会ポスター(ジュンク堂書店那覇店/作成)
【講 演】
★ 韓国《光州環境連合》主催
山口泉
核破局の国・日本から
残された世界を防衛し、
非核アジアを構築するには
● 2013年4月23日(火)19時 21時30分
● 韓国・光州広域市 東区錦南路1街 光州YMCA
2010年5月に「5・18」30周年を迎えた光州を訪問した際、
地元紙からのインタヴューの通訳として初めてお会いし、
「3・11」前の私の最後の訪韓となった、盟友・全情浩(チォン・ヂォンホ)さんの個展
『庚戌國恥100年企画招待展/「朝鮮のあさ」展』
(2010年11月18日--12月1日/光州ロッテ百貨店ギャラリー)
の際にも、お世話になっている友人で、
尖鋭な問題意識を持つ、新進の日本文学研究者です。
写真撮影は、今回、初めてお会いした俊秀の映像作家・崔成旭(チォェ・スンオク)さん。
なお、全情浩さんのこの展示について書いた私の何篇かの文章については、
このindexページの下の方をご覧ください。
また、2010年5月の光州訪問については、
小文「5・18と8・15の間ムム事件30年後の光州から『戦後日本』へ」
(月刊『世界』2010年10月号/岩波書店)
に、詳しく書いています。
金鏡仁さんや、全情浩さんら光州民衆美術運動の仲間たちも多数、登場します。
★ エッセイ
いま、ここにある世界破滅の危機から
目を逸らさないために
(丸2年を経た東京電力・福島第一原発事故を、国際輿論に訴える)
(『週刊金曜日』2013年4月19日号=940号=)
★ ラジオ出演
《おすすめ! この1冊》コーナー
山口泉
『避難ママムム沖縄に放射能を逃れて』
(オーロラ自由アトリエ)
● 4月18日(木)
● RBC(琉球放送)ラジオ『団塊花盛り』
MC:小山康昭アナウンサー
ご案内:ジュンク堂那覇店店長・細井実人さん
★ エッセイ
死の国からも、なお
語られ得る「希望」はあるか?
24の断章と1篇の序詞
Even from the country of death,
ハ
Is there stillメhopeモof which we can speak?ハ
----24 fragments and 1 prologue----
Mansoureh Rahnama, edited
『Project Sunshine for Japan』
Posters, Stories and Poems about Fukushima
フクシマについてのポスター、文集、詩
(2013年3月/published in Dortmund)
※ハ 世界15箇国・13言語・42名の文学者・藝術家が寄稿、
ドイツ・ドルトムントで、本年3月に刊行された、国際アンソロジー。
★ 最 新 刊 ★
避 難 マ マ
ハ
沖縄に放射能を逃れて
(オーロラ自由アトリエ)
2月22日、全国配本
装 幀*知里永
装 画*山口泉
四六判・並製・カバー装・総256頁
定価 1400円 +税
ISBN 978-4-900245-15-0 C0036
愛する者の命は、自分が守ろう!
自分の頭で、考えよう!
ハ
2011年3月11日、東北地方を襲った巨大地震と大津波により起こった、
東京電力・福島第1原子力発電所の大事故。
放射能汚染から子どもを守りたいと、沖縄へと逃れた女性たちが、
いま、語り始めた。
政府の発表とは裏腹に、なんら収束していない事故の影響下、
「被曝」の不安に苦しみ悩む人たちの役に立てばノノ。
そして、いつか子どもたちが大きくなったとき、
「避難」を決意した前後の気持ちを知ってほしい----。
痛切な思いがほとばしる、稀有のインタヴュー集。
6人の「避難ママ」たちが語るT3・11以後をどう生きるか?U
【本書の内容】
序 詞------世界をうしなった後で
Aさん------出会ってきた子どもたちの命の痛みを背負って
Bさん------危機と困難を経て強まる関係性
Cさん------沖縄のすべてと向き合いながら「避難」を生きたい
Dさん------炉心溶融のさなかの出産から、第二の故郷・沖縄へ
Eさん------「命てんでんこ」の言葉を噛みしめて
Fさん------「3・11」以後の人生が、その前より、良い人生だったと思いたい
終 章------避難とは、究極の「闘い」である
東京電力・福島第1原発事故をきっかけに、
沖縄に母子で自主避難された方がたへのインタヴュー集です。
私が、昨2012年春以来、現地(沖縄本島)に20回近く赴き、
延べ数十名に及ぶ「母子避難」のお母さんがた----
いわゆる「避難ママ」の皆さんに出会ってきたなかから、
6名の「避難ママ」(30代=3人、40代=2人、60代=1人)に、
2011年3月11日以後の、彼女たち一人一人の痛切な体験と、
現在の思いを語っていただいた内容がベースになっています。
★
いずれも、平明で優しい語り口のなかに、
御自身の家族や、現在の日本社会に対する、
切切たる感情のこもった6名の「避難ママ」のお話は、
御自身や、「ヤマト」に残してきた御家族の問題、お子さんの将来ノノ等、
さまざまな要因を抱えられながら、
家事・育児・地域での反原発運動のかたわら、
相当な時間をかけ、対応してくださったものです。
依然としてさまざまな不自由のある、困難な状況のなかで、
それでも「いま、避難を迷っている人たちの助けに、少しでもなればノノ」と、
彼女たちが、睡眠時間をも削り、一緒に練り上げてきてくれたテキストです。
★
インタヴュアーたる私自身、読み返しながら、
幾度となく、胸の熱くなる思いがしており、
これまで人間によって書かれ、ないしは語られてきた、
他のいかなる先例とも異質の感銘を受けるテキストとなっていると見做しております。
それは、何より、東京電力・福島第1原発事故という、
人類史上、空前の事態のさなかの
民衆史の第一次資料としての意味を持つ証言集である故、とも言えるでしょう。
また、彼女たちの体験談に接すれば、
現在、日本政府と東京電力、そしてマス・メディアとそこに寄生する御用学者・御用言論人たちが、
あたかも「何事もなかったかのように」取り繕おうとしている
被曝・放射線被害の現状が、
首都圏においてもいかに深刻なものかも、つぶさに明らかとなります。
(そして事実、この事故の今後は、
日本はおろか、北半球の破滅をも惹き起こしかねません)
★
現在の日本の出版状況----
とりわけ、東京電力・福島第1原発事故をめぐっての発言が
既存メディアにおいて完全に封殺されているに等しい状況下、
私自身、本書の企画を丸1年近く温めてきながら、
この企画を実現することの困難に、少なからず衝撃を受けてきました。
そんななか、出版を引き受けてくれたのが、オーロラ自由アトリエです。
★
それにつけても、なんとか、この本を、
ひとりでも多くの読者----とりわけ、幼いお子さんを持つお母さんがたの手にお届けしたく、
皆さんのお力添えをお願いする次第です。
★
全国の大型書店で、お求めください。
直接の御注文も、受け付けています。
お問い合わせは、下記まで。
izm@jca.apc.org
【速 報】
★ 下記・デュッセルドルフ講演
福島原発事故とその現状
Fukushima und die Folgen
に関して、
在独邦人の皆さんのグループ
《さよなら原発デュッセルドルフ》
メンバーのOさんが、当日、撮影してくださり、
その後、編集してくださっていた動画がアップロードされました。
音声・画像とも、大変、御視聴いただきやすいものとなっています。
Part1
http://www.youtube.com/watch?v=VKfKC8LFwYA&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=zuQ-QoVEQuE&list=HL136154179
https://www.youtube.com/watch?v=n1Scp7fBHX4
http://www.youtube.com/watch?v=pUJky35e_dU&feature=youtu.be
【速 報】
★ 下記・デュッセルドルフ講演
福島原発事故とその現状
Fukushima und die Folgen
に関して、
《IWJ》(Independent Web Journal)サイトの動画からの、
全文・文字起こしが出来上がりました。
手がけて下さったのは、三重県在住の鈴木昌司さんです。
*
鈴木さんのブログ『韓国で頚椎椎間板ヘルニア手術してきました』で、
17ページにわたり、
質疑応答も含めた日本語部分の全体が、アップロードされています。
アクセスは、
http://blogs.yahoo.co.jp/papakoman/16688089.html
から。
*
私の講演のオリジナルと、
質疑応答(ドイツ語質問者3氏・日本語質問者2氏)の日本語部分だけでも、
最終的に、合計2万字に上る分量となっています。
この作業を、鈴木さんは、ほぼ3日半で成し遂げて下さいました。
深謝申し上げます。
*
文字データ化されたことで、各国語への翻訳もしていただきやすくなることでしょう。
すでに韓国語訳の計画が進んでいますが、
可能な方は、他言語への翻訳も試みていただけますと幸いです。
(この場合、私と、
通訳の巽レリ玲子さん、
日本語文字起こし担当の鈴木昌司さんの名前をクレジットしてくださるよう、お願いいたします)
*
なるべく多くの方がたに、東京電力・福島第1原発事故という、
人類全体の脅威について知っていただきたいと考えています。
【講 演】
★ ドイツ《緑の党》デュッセルドルフ主催
山口泉
福島原発事故とその現状
(Fukushima und die Folgen)
原題=『核破滅ファシズムの国・日本から、
残された世界を防衛するために』
● 2013年1月18日(金)19時 22時〔ドイツ時間〕
● ドイツ・デュッセルドルフ市
バッハ・シュトラーセ145、
ビュルゲンハオス・ビルク
反対側は、ドイツ語通訳をお引き受けいただいた巽(たつみ)レリ玲子さん。
私たちのテーブルにかかった黄色い布は、http://www.sayonara-genpatsu.de《さよなら原発デュッセルドルフ》の皆さんが手ずから作られ、
現地でのデモや集会などのイベントで使用されている「即時 脱原発」の横断幕です。(写真撮影/鄭榮昌さん)
在独韓国人美術家・鄭榮昌(チォン・ヨンチァン)さんの発案、
在デュッセルドルフの日本人グループhttp://www.sayonara-genpatsu.de《さよなら原発デュッセルドルフ》の協力により、
ドイツ《緑の党》デュッセルドルフの招請を受けての、
講演が実現しました。
*
統制されたマスメディアの情報では決して伝わらない、
東京電力・福島第1原発事故の末期的状態と、
それをもたらした日本近現代社会の異常性、
そして、この危機的状況のなかで、
国際社会の覚醒と連帯、可能なかぎりの相互扶助を、
直接的には、ドイツ市民と在独邦人とに向けて訴える内容です。
*
今回は幸い、
岩上安身さんの主宰される《IWJ》(Independent Web Journal)から、
俊秀のヨーロッパ支局特派員の取材をいただき、
私の日本語による講演と、卓越した通訳によるドイツ語翻訳とを、
その後の会場とのディスカッションも含め、
全3時間に及ぶ「完全版」のUstream動画として、
全世界で視聴していただくことが可能となりました。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/54301
福島原発事故とその現状
Fukushima und die Folgen
山口泉
■ 詳 細
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11448737059.html
■ 内 容
東電福島第一原発の事故後の真実と現状
-Wahrheit und Status Quo des GAU von TEPCO/ Fukushima Daiichi(Nr.1)
現代日本社会の異常性
-Die Abnormitaet der heutigen japanischen Gesellschaft
なぜ福島事故に至ったか
- Was hat zu Fukushima gefuehrt?
この後はいかなる状況が出現するのか
- Welche Situation kommt danach?
私個人は今後どう生きるか
- Wie werde ich persoenlich (weiter)leben?
山口泉氏とのパネル・ディスカッション
- Podiumsdiskussion mit Izumi Yamaguchi
★ エッセイ
瀕死の世界にもなお残る黄金の喜悦
晩秋の南イタリアに「希望」を尋ねて
(月刊『ミュージック・マガジン』2013年1月号)
★ 書 評
「消費者」の視座から、瀕死の世界の救出を
「食」を通じて平和を希求する清冽な思想
富山洋子
『子どもたちにつなぐ みんなの食べ方じてん』
(ジャパンマシニスト社)
(『図書新聞』2012年12月1日号=3088号=)
★ エッセイ
日本人はいつ「人間」になるのか?
2米兵女性暴行事件、オスプレイ配備を受け流す
根源的な沖縄差別
(『週刊金曜日』2012年10月26日号=917号=)
今年で19年目、
ポスト・フクシマ2年目を迎えた
★絵本『さだ子と千羽づる』
日本語版・朝鮮語版・英語版
(オーロラ自由アトリエ刊)
野外朗読会
(2012年8月6日午後/写真撮影・横尾泰三さん)
■2012年8月4日(土)13:00-19:00
■2012年8月5日(日)07:00-19:00
■2012年8月6日(月)09:00-19:00
装幀*水橋真奈美(ヒロ工房)
http://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&cPath=2&products_id=100095
写真・素描*山口泉
四六判・上製・総544頁
定価 3,990円 (本体3,800円)
現在、発売中
★ 下記サイトからお申し込みいただけば、送料無料です。
【新 ハ刊】
長篇小説
『アルベルト・ジャコメッティの椅子』
(芸術新聞社)
*装本=高麗隆彦
*装画=Alberto Giacometti
(メParis sans finモ133e)
四六判・上製・角背・カバー装・320ページ
定価2200円+税
ISBN 978−4−87586−184−3
2009年11月20日、発売
★週刊「金曜日」2010年4月2日号=793号に、
江尻潔さん(足利市立美術館学芸員)による書評
「一枚の版画が滲ませる仄かな希望の光」
が掲載されました。
同誌「きんようぶんか」欄リニューアル後、初の号の
トップ1ページ書評です。
*
★週刊「読書人」2010年3月12日号=2829号に、
辻井喬さん(作家・詩人)による書評
「全体小説のためのエスキース----
現代の基本的な問題を総て映し出そうと」
が掲載されました。
*
★「信濃毎日新聞」2010年2月7日付
朝刊1面の看板コラム
「斜面」で、紹介されました。
*
★2010年1月上旬 2月上旬、
ジュンク堂書店難波店(電話/06-4396-4771)3Fの人文書コーナーにて、
《店長本気の一押し! 「爛熟と、闘争と、藝術とノノ
山口泉『アルベルト・ジャコメッティの椅子』》
ミニ・フェアが開催されました。
*
★併せて、ジュンク堂書店PR誌「書標」2010年1月号に、
福嶋聡さんの書評
『小説を書くとは、読むとは、いかなるいとなみなのだろうか?』
が掲載されています。
*
★週刊「図書新聞」2010年1月23日号=2950号に、ロング著者インタヴュー
「『日本文学』の彼方へ/『朝露』のごとき『希望』の可能性のためにノノ
『アルベルト・ジャコメッティの椅子』を上梓した山口泉氏に聞く」
が掲載されました。
*
★「日刊ゲンダイ」2010年1月8日号
「ブック・ガイド」で、紹介されました。
(「バブル期の日本に背を向ける文学青年」)
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★「出版ニュース」2009年12月下旬号「ブックガイド」で紹介されました。
*
★元「週刊ポスト」編集長・関根進さんの超人気ブログ
『ガンを切らずに10年延命』で、御紹介いただきました。
(第399回「絶望の淵に希望がある」)
*
★12月15日、「日本図書館協会選定図書」に選定されました。
*
★12月14日、「週刊ポスト」12月25日号
「ポスト・ブック・レビュー」で紹介されました。
2008年、隔月刊《アート・トップ》(芸術新聞社)に、
5回にわたって連載した、掌篇小説連作『虹の腐刻画』のうち、
4回を占めた「アルベルト・ジャコメッティの椅子」に、
新たに大幅な加筆・増補を施したものです。
(雑誌掲載時120枚弱だったテキストが、500枚ほどに拡充しました)
私にとって、単著としては17冊目、
小説としては6年ぶりの著書となります。
*
私の他のすべての作品と同様、
さまざまな読まれ方が可能だと思いますが、
内容的には80年代初頭の東京を舞台として、
日本の救いがたさを、青年層の交流を中心に描いた物語です。
私としては、これまでの諸作とも違う、
一見、擬似「私小説」的な構成のなかに、
差別の重層性、ハイパー資本主義下の大衆の意識、藝術と社会、
ヨーロッパとアジア、天皇制日本のメンタリティ、韓国現代史と日本との関わり
ノノ等等を盛り込んだ、
具体的な時代性・歴史性を、
最も濃密に刻印した作品かとも思っています。
*
装画には、
パリ・ジャコメッティ財団から使用許諾を受けた、
アルベルト・ジャコメッティ最晩年の
傑作石版画集『終わりなきパリ』の1点を使用しました。
(その「意味」については、本作をお読みください)
そして装幀は、
これまで河出書房新社からの拙著7冊のうち、
4冊を手がけていただいた、
本邦最高峰の装幀家・高麗隆彦さんに、
今回は、装本全体を手がけていただいた結果、
小説本のそれとして、いまだかつてない、
眼が醒めるような、斬新で美しいものに仕上がっています。
*
お手に取っていただくとともに、
よろしければお知り合いにお奨めいただき、
また最寄りの図書館へのリクエストなど、
していただけますと幸いです。
【帯文から】
私は世の狂躁に背を向け、1枚の版画を買ったノノ
1980年代、幻の繁栄に沸く日本列島。
海峡を隔てた地では、無辜(むこ)の市民たちが闘いのなかに命を散らしていた。
青年は自らを流謫(るたく)し、世界を覆す「物語」を夢想する。
絶対の孤独の底で彼を支えるのは、一脚の「椅子」──。
それは「芸術」の究極点なのか。
孤独に苛まれる、すべての人に贈る!
世界を 覆す物語は 可能か?
現代文学の極北に黙示録的地位を占めつづける孤高の作家、
6年ぶりの新作長篇!
新作・最近の活動
★ エッセイ
百年の果てに開花する、真の「藝術」の救済力
「光州民衆美術」の21世紀的現在
ムム「庚戌國恥100年企画招待展」から
(「図書新聞」2011年2月19日号=3002号=8面全)
(写真撮影・遠藤京子)
★ エッセイ
日本の罪科を静かに問う、
清冽な怒りの絵画
ムム「庚戌國恥100年企画招待展」全情浩『朝鮮のあさ』紹介
(「週刊金曜日」2010年12月10日号)
★ エッセイ
「人間が住むべき世界」の希求に命を賭して
----光州事件を支えた青春群像の記録
林洛平著・高橋邦輔訳『光州 ハ五月の記憶ムム尹祥源・評伝』(社会評論社)書評
(「図書新聞」2010年12月4日号=2992号)
★ エッセイ
苦しみさえも美しい画布
----美術の戦士・全情浩の弁証法的画業に寄せる7章
(日韓2箇国語)
(庚戌國恥100年企画招待展/全情浩「朝鮮のあさ」展・図録)
〔2010年11月18日 12月1日/大韓民國光州廣域市ロッテ百貨店ギャラリー〕
★ エッセイ
5・18と8・15の間
事件30年後の光州から「戦後日本」へ
(「世界」2010年10月号)
★ エッセイ
静かな祝祭の都、秋へ----
ロンドンに息づく「相互扶助」と「連帯」の精神
(「ミュージック・マガジン」2010年9月号)
★ エッセイ
この苦闘を強いる者は誰か?
----徐京植(ソ・キョンシク)評論集
『植民地主義の暴力/「ことばの檻」から』(高文研)
書評
(「週刊金曜日」2010年8月6日・13日合併号=810号)
★ エッセイ
「新しい中世」下の詩人の不幸
----私が宮澤賢治について書き落とした、二、三のこと
季刊「月光」第2号
「発見! 宮沢賢治『海岸は実に悲惨です』」
(勉誠出版)
★ インタヴュー
メ五月の光州の現場に接し、感銘モ
----「事件」30周年の光州を訪れて
(大韓民國「光州日報」2010年5月20日付)
★ エッセイ
絵画が絵画でありさえすれば良くなった時代に----
サイモン・シャーマ著『レンブラントの目』
(高山宏訳/河出書房新社)
書評
(「週刊読書人」2010年4月2日号=第2832号)
★ エッセイ
日本美術史のバッハ
「没後400年 特別展 長谷川等伯」展評
(「週刊金曜日」2010年3月12日号=790号)
★ エッセイ
幻影の 第n次政府の 彼方へ----
「テレビ評」連載の終了にあたって
(「週刊金曜日」2010年3月5日号=789号)
★ エッセイ
福澤諭吉への 擁護論・雪冤論は 妥当性を持つか?
2010年1月のテレビ評
(「週刊金曜日」2010年2月5日号=785号)
★ ロング・インタヴュー
「日本文学」の彼方へ
「朝露」のごとき「希望」の可能性のために
『アルベルト・ジャコメッティの椅子』を上梓した山口泉氏に聞く
●6年ぶりの長篇小説を上梓して
●80年代初頭の日本と韓国が背景に
●運動の中にすら抜き難い事大主義が
●地を這うような思いで探し当てていく「希望」
●「作家」とは小説と批評を等価に書く存在
(「図書新聞」2010年1月23日号=2950号)
★ エッセイ
「明治という時代人」 礼讃ドラマが 描こうとしないもの
NHK3年がかりの大作『坂の上の雲』の歴史観の諸問題・序説
(「週刊金曜日」2010年1月15日号=782号)
★ エッセイ
日本人が 免疫寛容の果てに 喪ってきたもの
オバマ米大統領来日と、
天皇在位20周年式典など
(「週刊金曜日」2009年12月4日号=778号)
★ エッセイ
真に糾弾すべきが 何かを 見失わないために
オバマ米大統領へのノーベル平和賞授与と、
谷垣禎一自民党総裁の鳩山由紀夫首相所信表明演説攻撃をめぐって
(「週刊金曜日」2009年11月13日号=775号)
★ エッセイ
コスモスのごと 可憐な 「無血革命」に寄せて
鳩山新政権と2009年9月のテレビ
(「週刊金曜日」2009年10月2日号=769号)
★ エッセイ
メポスト戦後モ 擬似革命の 気運と気分の間
今般の衆議院選挙結果をめぐって
(「週刊金曜日」2009年9月4日号=765号)
★ エッセイ
戦後日本最良の「制度圏」知識人の自画像
自らの帰属する国家・社会への真摯な認識と問いかけ
辻井喬『叙情と闘争/辻井喬+堤清二 回顧録』
(中央公論新社)書評
(「図書新聞」2009年8月29日号=2931号)
★ エッセイ
議会制民主主義の 地金の輝度の 問われるとき
衆議院選挙を目前にした時期のテレビ評
(「週刊金曜日」2009年8月7日・14日合併号=762号)
★ エッセイ
革命の弁証法の 悲惨と可能性
草森紳一『中国文化大革命の大宣伝』
上・下巻(芸術新聞社)書評
(「週刊金曜日」2009年7月3日号=757号)
★ エッセイ
人間よ 命を 値踏みするな
2009年6月のテレビ評
(「週刊金曜日」2009年6月26日号=756号)
★ エッセイ
この悪辣な政権を 一刻も早く 覆滅しなければ
2009年5月のテレビ評
(「週刊金曜日」2009年5月29日号=752号)
ブロードバンドTVに出演しました
(画像提供:はいからCHANNEL)
2009年5月1日(金)から、約2箇月、
ブロードバンドテレビ『はいから万歳』で、
私のインタヴュー(前編20分・後編20分)が配信されました。
http://www.iiv.ne.jp/haikara/1ch/1ch.html
現在、アーカイヴからは消えていますが、
いずれ、you tubeへもアップされてゆくようです。
★ エッセイ
禁画家が照射する 日本人の怯懦(きょうだ)の 克服のために
『アトミックサンシャインの中へin沖縄』展
(沖縄県立博物館・美術館)における、
大浦信行『遠近を抱えて』の不展示をめぐって
(「週刊金曜日」2009年5月1日・8日合併号=749号)
★ エッセイ
廃墟の王
埴谷雄高と「戦後文学」の終焉
*思うところあって、私が初めて書き下ろした、
本格的な埴谷雄高論です。
大岡昇平・太宰治を批判しつつ、
埴谷雄高と松本清張の補完性について考察しています。
(「松本清張研究」第10号
特集「同年に生を享けて 1909
2009 4 ・北九州市立松本清張記念館)
★ エッセイ
厚顔な二重基準と 根深い国家主義の 遺伝子
2009年4月のテレビ評
(「週刊金曜日」2009年4月17日号=747号)
★ エッセイ
この国と 私たち自身を 見放さないために
2009年3月のテレビ評
(「週刊金曜日」2009年3月20日号=743号)
★ インタヴュー(再録)
制度内で優れている
木村俊介『変人 埴谷雄高の肖像』
(文春文庫 2009年3月新刊)
*木村俊介 『奇抜の人 27
1999 ・平凡社刊)が文庫化されたもの。
私への、木村氏によるインタヴュー
「(埴谷雄高という文学者は)制度内で優れている」(1998年3月2日収録)は、
今回の文春文庫版では、286ページから307ページにかけて収録されています。
★ エッセイ
自ら意思的に 自らの歴史に 責め苛まれること
2009年1月のテレビ評
(「週刊金曜日」2009年2月6日号=737号)
★ エッセイ
妥協なき原則主義に打擲されつづけよ
徐勝『だれにも故郷(コヒャン)はあるものだ』を読む
(「図書新聞」2009年1月31日号=2903号)
★ エッセイ
一人と世界とに 愛と敬意と 弔意をムム
2008年12月のテレビ評
(「週刊金曜日」2008年12月19日号=732号)
★ エッセイ
受動的「平和」と主体的「反戦」とを分かつもの
2008年11月のテレビ評
(「週刊金曜日」2008年11月21日号=728号)
★インタヴュー
アートは批評たりうるか?
体に対しての批評たり得ます。
「生きる」という行為そのものが、そうであるように
ート・トップ」11月号
特集「アートの理由(わけ)」
インタヴュー「アートは批評たりうるか?」より。
●">消費さるべき商品の符牒としての「アート」
●真の藝術表現の可能性の拡がり
●「制度圏」と「運動圏」
●作品から遊離した「技術」などあり得ない
●「アート」の安易なメ社会化モの危うさ
●藝術の「力」という弁証法
●メ『蟹工船』ブームモ論議に潜む陥穽
●「新しい中世」「精神の戒厳令」下に
●表現者として、いかに生きるか?
特集「アートの理由(わけ)」
隔月刊「アート・トップ」2008年11月号(芸術新聞社)
★連載小説
虹の腐刻画
(にじのふこくが)
Akvafortoj ハper ハC^ielarko
* 「C」は、本来、字上符「^」のついた文字(エスペラントの「チォー」)
第5葉
アルベルト・ジャコメッティの椅子 「〔完結篇〕
隔月刊「アート・トップ」2008年11月号(芸術新聞社)
★ エッセイ
「出る杭は打たれる」国の抑圧を超えて
2008年10月のテレビ評
(「週刊金曜日」2008年10月10日号=722号)
★連載小説
虹の腐刻画
(にじのふこくが)
Akvafortoj ハper ハC^ielarko
* 「C」は、本来、字上符「^」のついた文字(エスペラントの「チォー」)
第4葉
アルベルト・ジャコメッティの椅子 。
(隔月刊「アート・トップ」=芸術新聞社=2008年9月号)
宮本なおみ
『革新無所属』
元・目黒区議会議員 宮本なおみ回想録
(オーロラ自由アトリエ)
刊行のお知らせ
1971年、最初の駅頭演説会のポスター(写真撮影・遠藤京子)。
実物は、黒・赤の2色刷り。
★ 私(山口泉)が、この2年半、
精神的にも時間的にも物理的にも、最大のエネルギーを、
その編集・製作作業に費やしてきた本が、ついに
12月1日、オーロラ自由アトリエから刊行されます。
その女性は、1936年、福島県生まれ。
上京後、労働者としての青春時代を経て、
1971年、東京都目黒区議選に初立候補・初当選する。
以後、5期20年を革新無所属の区議会議員として歩み、
つねに人びとの側に立ってきた。
91年、55歳の若さで、後進に道を託し、
惜しまれながら議員を引退した後も、
一市民として、地域から日本・世界を見つめ、
反戦平和・解放と平等のための闘いを続ける。
「デモの中に宮本さんを見かけると、とても安心します」(国富建治)
「若い頃、がんばっておられる宮本さんをみて、
私もこんなにできるのかなとあこがれました」(戸枝晶子)
「私のたどりついた行く先々に、
メ宮本なおみさんモの足跡があるのです」(山川賀世子)
ノノ彼女の支持者は自然に友人となり、同志となる。(同書・帯文から)
彼女を、皆が親しみを込めて「なおみさん」と呼ぶ。
五期二十年の間、革新無所属の目黒区議会議員として、
いかなる意味でも特権的な存在となることを拒絶し、
人びととともに行政のあり方を正してきたその姿勢は、
政治と市民運動が、本来、対象とすべき領域の広大さを示している。
一人でも困った人がいれば、彼女がいつも、
すぐさま現場に駆けつけて手を差し伸べてきたことを、
多くの人びとが知っている。
だからこそ、後進に道を託して議員を退いたいまも、
一市民として集会やデモに参加するその姿に、
人びとは励まされ、彼女を頼りにし、慕ってくる。
人間が、いよいよないがしろにされ、
世界が果てしなく混迷を深める現在──。
私たちにとって真に大切なものは何かを問いつづけ、
闘ってきた一人の女性の軌跡を確かめつつ、
ともに未来へと向かおう。(同書・カバー袖から)
【本書の内容】
はじめに
第1章 幼少期と1950年代のこと
第2章 遅まきの反戦運動まっさかりの青春
第3章 一期目の活動と自治の模索
第4章 楽しみながら激闘の第二幕へ
第5章 選挙人名簿漏洩事件など
第6章 四回目の選挙・住民訴訟・リサイクル条例
第7章 在日外国人が日本人へのラブコール
第8章 千夏さんの選挙と中曽根圧勝選挙のあとに
第9章 反消費税旋風、引退、そして反PKO法選挙
第10章 「市民の政治」を追い求め
第11章 小選挙区制後に押し寄せる諸矛盾との闘い
第12章 2000年の沖縄、そして世紀を超えて
残された問題──初めて訪ねた沖縄で「人間の鎖」
終 章 政治の場に躍り出でよ
巻末インタビュー 時代の流れに身を任せたら闘っていた
(聞き手/山口泉=作家)
あとがき
※ 私・山口泉による、宮本なおみさんへの巻末インタビューだけで、
2段組30ページに及ぶ分量となっています。
宮本なおみ『革新無所属』(オーロラ自由アトリエ)を
推薦します。
天野恵一(反天皇制運動連絡会)
井上スズ(元・国立市議会議員)
内田雅敏(弁護士)
内海愛子(アジア人権基金)
大倉八千代(草の実平和研)
上 笙一郎(児童文化評論家)
高 二 三(新幹社)
新谷のり子(歌手)
高田 健(許すな!憲法改悪・市民連絡会)
高見圭司(スペース21)
富山洋子(日本消費者連盟)
中山千夏(作家)
林 郁(作家)
原 輝恵(日本婦人有権者同盟)
原田隆二(市民運動)
ビセンテ・ボネット(上智大学名誉教授)
福富節男(数学者)
保坂展人(衆議院議員)
山崎朋子(作家)
吉武輝子(作家)
(50音順)
装幀/知里永 * カバー写真/遠藤京子
四六判・上製・カバー装・400ページ・図版多数
定価2800円+税
ISBN 978−4−900245−14−3
2008年12月1日、発売
※ 書店では「地方小出版流通センター扱い」とお伝えください。
※ Amazonその他、インターネットでの購入も可能です。
※ 私、もしくはオーロラ自由アトリエ宛て、
御連絡いただければ、直接、発送も致します。
★シンポジウム司会進行
東アジアと天皇制
金城実
(彫刻家)
洪成潭
(画家)
徐 勝
(立命館大学コリア研究センター長)
山口泉
(作家)司会・進行
2008年8月9日(土)15:40 17:40
(日本教育会館901号室)
★短篇小説
人権の彼方へ
ムム2008年『世界人権制限宣言』制定会議基調報告
(「現代思想」=青土社=2008年7月増刊号)
★ エッセイ
新しい農奴と都市奴隷の二十一世紀
2008年6月のテレビ評
(「週刊金曜日」2008年7月11日号=710号)
★連載小説
虹の腐刻画
(にじのふこくが)
Akvafortoj ハper ハC^ielarko
* 「C」は、本来、字上符「^」のついた文字(エスペラントの「チォー」)