山口泉の著書

世の終わりのための五重奏
(1987年5月 河出書房新社)………………………………中篇小説

【著者から】
  いわゆる「あらすじ」的な形で内容を説明することは、あまり意味をなさない。強いて言えば、フランスの作曲家O・メシァンの第二次大戦中の器楽作品『世の終わりのための四重奏』をモチーフに、さまざまなスタイルの言語表現の混在する領域にわたって見え隠れする、私自身の「八〇年代」的な状況に対しての異議申し立てということか。
  本書は、これまでのところ、私が手書きで著した最後の本となった。以後の仕事は、すべてワードプロセッサによる。


【内容構成】 小説のなかにさまざまなテキスト形式を持ち込んだ作品。
【宣伝文等から】崩壊しつつある醜悪な国家に対し、新たなる世界を構築せんとする若者たちの情熱と悲劇を、オリヴィエ・メシアンの室内楽をバックに語る観念小説。
【その他】帯文=竹田青嗣氏。装幀=戸田ツトム氏。装画=著者。
【主な書評】現在、準備中

【挿画=著者】
■四六判・並製
■本文245ページ+奥付
■定価1600円


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