2014年夏頃に2015年度の担当コマ数が4コマ(「教職顔論」「社会科地理・歴史科授業研究」各2コマ)から2コマ減(各1コマ)という通告が立命館大学側からあり、大変なショックを受けました。それでこれまでの大学との関係では、今後さらにコマ数減あるいはコマ数〇(解雇)もあり得ると考え、2015年に私の所属する組合(大阪教育合同労働組合)による団体交渉によりコマ数の回復を要求して行くことにしました。
2015年の団体交渉要求は「2016年度担当授業コマ数を、2014年度と同等もしくはそれ以上とすること。これ以上の減コマはしないこと」でした。大学側の回答は、教職課程のコマ数が減ったこと、来年度も減りこそすれ、増コマは難しい、担当の「教職概論」は文部科学省の指示で専任化の予定であるとのことで、難航しました。結果、2016年度はさらに1コマ減で、後期の「社会科地理・歴史科授業研究」1コマのみとなり、強い不満が残りました。
それで2016年の団体交渉は、昨年度の交渉の反省にたち、早期交渉開始・交渉決着をめざし、要求内容は昨年度と同様でしたが、具体的な要求として2017年度は「社会科地理・歴史科授業研究」を1コマ回復し、2コマにするよう要求しました。5月13日に第1回目交渉、私がイタリア旅行に出発する直前の8月29日に第2回目交渉をし、決着を図りました。
結果は、2017年度より教職大学院を開設するため、「社会科・地理歴史科授業研究」の担当教員の不足が生じ、要求の同コマの1コマ増をお願いしたいということでした。現行のびわこ・くさつキャンパスの1コマ(後期)に衣笠キャンパスの1コマ増(前期)です。これで来年度より通年勤務になります。
コマ減に対してあきらめず、2年にわたり組合交渉を続けたこと、そして要求を一部実現できたことは大変うれしいことです。組合の担当役員、交渉に参加して要求実現に向け協力してくれた組合員のみなさんに感謝しています。組合の存在意義を強く感じました。
(2016・9・20)
大学労働争議 地道な闘いが風穴をあける!
【立命館大学】
非常勤組合員が、2015・16年にかけ、持ちコマ数を合計3コマ減らされました。昨年度から団体交渉を開催し、担当コマ数の回復を求めてきたものの、昨年度は実現に至りませんでした。しかし、8月29日に開催された団交で大学側は、2017年度から1コマ増やすことを約束しました。小さな成果でありますが、粘り強い交渉が実を結びました。
(「教育合同」第592号 2016年9月15日)