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書名:  魂と罪責
ひとつの在日朝鮮人文学論 著者: 野崎 六助
価格(税抜): 2,800 シリーズ:  発行: 2008年9月 ISBN: 4-7554-0193-0

推薦・梁石日「従来の在日朝鮮人文学論は解説的なものが多かったが、その点、この本は、在日朝鮮人文学の言葉とナショナル・アイデンティティの二律背反を見事に分析している」

目次
序章 魂と罪責 5

第一章 在日朝鮮人の原像 21
1 イーサン・イーサン─李箱および金素雲 22
2 一九四〇年のタクシー・ドライバー─金史良 31
3 憂愁なる幽囚人生─張赫宙 34
4 滅び去る者─立原正秋 42
第二章 金嬉老は私だ―「犯罪と在日」もしくは「在日という犯罪」 53
第三章 言語と沈黙―チョソンマルかイルボンマルか 83
第四章 凄愴な夜が暗く鳴り渡る―在日小説の諸相 153
1 日本の夜と霧─金達寿 112
2 暗い青春の途上にて─李恢成 130
3 《半島語すこし吃れる君のため》─金鶴泳 138
4 幽冥にけむる在日─金石範 150
5 夜の地の底まで─高史明 183
6 名もなき虜囚たち─鄭承博 金泰生 199
7 植民地での自伝1─鄭貴文 成允植 218
8 夢魔のなかから─梁石日 226
9 やくざ戦争・仁義の墓場 247
10 新潟港へ向かえ─朴重鎬 257
11 植民地での自伝2─成律子 266
12 猪飼野辺境子守唄─宗秋月 273
13 海峡の迷い子─李良枝 282
14 ポストコロニアルの行方 289
第五章 物語としての歴史 307
1 バラッド・オブ・ア・デッド・ソウルジャ─朝鮮戦争はどう語られたか 308
2 『火山島』とは何か 325
第六章 激しい季節 365
1 父親を殺せ黄金の時に─柳美里『ゴールドラッシュ』 366
2 永続するテロル─梁石日『死は炎のごとく』 375
3 植民地小説の逆襲─李殷直『朝鮮の夜明けを求めて』など 384
4 ふたたび言語と沈黙 393
5 《騾馬よ 権威を地におろせ》─女性文学はどこに 412
あとがき 423
人物リスト iv
作品年表 i